特集 2016/4/6(水)
世界のおやつ from Barcelona/ryoko

スパニッシュトースト? スペインの簡単おやつ、トリハスって知ってる?

今回ご紹介するのは、torrijas(トリハス)というスイーツ。見た目はフレンチトーストですが、作り方が少し違うのです。外はカリッと中はジュワッとミルクが染み出すご当地おやつ。作り方がとても簡単なのもうれしい! 今回は、元シェフであるスペイン人のビクトリアにレシピとコツを教えてもらいました。

キリスト教国であるスペインでは、3月の終わり頃に聖週間を祝う習慣があります。聖週間(Semana Santa、セマナ サンタ)とは、枝の主日(Domingo de Ramos、ドミンゴ デ ラモス、キリストが復活した日の1週間前の日曜日)から復活の主日(Pascua、パスクア、またはイースター)までの7日間のことで、キリストの復活を祝う祭りがスペイン各地で行われます。トリハスはこの時期に好まれるおやつ。敬虔なキリスト教徒は肉食を禁じられているため、余ったパンを消費するためにトリハスを作ったのが理由とされています。
 
では、早速作ってみましょう!

〈材料〉
パン 1本
牛乳 1L
卵 3個
オリーブオイル 適量
砂糖 200g
シナモン 少々

まずパンを3cm幅にカットします。ビクトリアいわく、大事なのは数日経って少し硬いパンを使うこと。そうすることで牛乳がたくさん染み込み、ジュワッとした食感になるそう。

そして、たっぷりの牛乳にパンを染み込ませます。その後、溶き卵にくぐらせます。

180℃に熱した、たっぷりのオリーブオイルで揚げます。オリーブオイルの味が強い場合は、ひまわり油などでもOK。

揚がったら油を切り、シナモンを混ぜた砂糖を上からまぶして、出来上がり!

ひと口かじると牛乳がジュワッと染み出して美味! 冷めると味が落ち着いて、また別のおいしさに。ビクトリアによると、家庭や地域によってレシピは異なり、牛乳にレモンの皮やワインを入れるレシピもあるのだそう。今回は砂糖を使いましたが、はちみつでもカロリーが気になる人は、メープルシロップもおすすめ。冷めてもおいしく数日はもつので、おやつで食べきれなければ、翌日の朝食にしても。簡単なレシピなので、ナッツやフルーツなど、好きなものを入れてアレンジしてもおいしそう。
 
余ったパンの使い道に困った時は、ぜひスパニッシュトースト、トリハスを作ってみてくださいね。

  • ryoko●2011年よりバルセロナ在住で、只今バルセロナの大学でジャーナリズム専攻中。世界中の食べ物を制覇しようと企む一方、食と健康にも興味ありで今はココナッツシュガーにはまり中。

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