オーストラリア・シドニーの「マッコーリー大学」の研究者らが実施した調査で、野菜を中心とした食生活を送る男性たちは、高炭水化物の食事を好む男性と比べて、体からより良い香りを放っていたことがわかったと、アメリカ公共ラジオ局が報じたそう。つまり男性たちは、野菜をより多く食べることで、女性にとって魅力的な香りを身につけることができる可能性があるというのだ。興味深いことに、肉を多く食べる男性の場合、体の香りそのものは強かったものの、いい香りとも悪い香りとも評価されなかったらしい。

では、この実験ではどんなことが行われたのか？　それはまず研究者たちが、食生活が体の匂いにどんな及ぼすかを調べるために、集まってもらった被験者の男性たちの肌を分光測光器で評価。分光測光器は、皮膚に光を照射して反射した色を測定できるマシンで、その色によって被験者がどれだけ果物や野菜を食べているかがわかるという。その後、被験者に自分の食生活に関するアンケートに記入してもらい、実際に何を食べているかを記録。そして、清潔なシャツに着替えてから運動で汗を流してもらい、そのシャツの匂いを女性たちがチェック。「花のような香り」「フルーティ」「魅力的」など、一枚一枚匂いを嗅いだ感想をまとめ、集計したものだ。
 
この研究の著者であるイアン・スティーヴンさんは、アメリカ公共ラジオ局に対して、「女性たちは、野菜中心の食事をする男性の匂いを好むことがわかりました」と述べている。さらに研究によると、脂肪、肉類、卵、豆腐を食べる人も、いい香りという印象が持たれたとのこと。なお、おいしいものがいっぱいの炭水化物は、体の香りという側面からはあまりおすすめできないらしい。