緑茶に隠された、5つのメリット
ここ数年で、緑茶は午後のティータイムに飲まれる紅茶やコーヒー代わりのヘルシードリンクとして、世界中でトレンドに! でも、なぜ緑茶が? 栄養セラピストのペトロネラ・ラベンシャーさんに、緑茶の人気の秘密を教えてもらった。
1. アンチエイジング
「緑茶はアンチエイジング作用のが期待できる飲み物です。緑茶に含まれるカテキン類の1種、没食子酸エピガロカテキン(EGCG)という天然成分は、タンパク質キナーゼの一種、エムトールの経路を抑制すると言われています。この経路は、インシュリンやストレスにより活性化され、病気や老化へつながります。また、過食により活性化されることもあります。だから断食がいいと言われているのですが、その断食によってエムトールが減るように、緑茶にも同じ効果があるのです」。
2. 心を休ませる効果
「緑茶には、気持ちを落ち着かせる働きがあります。カフェインは含まれているものの、その刺激性はテアニンによって抑えられているのです。テアニンはアミノ酸の一種で、ドーパミンやセロトニンといった脳内幸せ物質を増やすと言われています」。
3. 体重減少にもひと役
「最近の研究では、7カップの緑茶と同じくらいの成分をサプリで取りつつ運動をすると、緑茶成分を取らないで運動したグループに比べて、1ヶ月で減量できたという人が1.63%も多かったそう」。
4. 抗酸化物質として
「ガンから体を守る、とも言われている緑茶。2014年の研究では、口腔ガンの細胞を死滅させるための働きがわかったといいます。抗酸化作用が高く、健康維持の要となる飲み物といえるでしょう」。
5. おなかを守る!
「緑茶は、健康維持を支える腸内細菌のえさにも! というのも緑茶に含まれる天然の植物性化合物は、善玉菌の好物だから。腸内細菌は肝臓と腸のエネルギーを作り出し、抗炎症作用を発揮。そして、私たちの免疫系にとって不可欠な要素でもあるのです」。
original text : Hanna Ibraheem