2017/9/12(火)
邪魔なアイツが果たす重要な役割とは?バナナのあの筋には、名前があった!
バナナを食べるとき、あの厄介な筋を取りながら「これっていったい何のためにあるの?」と思ったことない? あの筋は「維管束」と呼ばれていて、“植物の成長で重要な役割を果たす”と生物の授業で習ったはず。え? 覚えてない? だったら一緒におさらいしましょ。
「維管束は、植物全体に栄養をまんべんなく行き渡らせるのに欠かせません」と話すのは、「ドール栄養センター」で栄養研究担当ディレクター兼副所長を務め、物理と無機化学が専門のニコラス・D・ジリット博士。あの筋は、バナナにとって重要な役割を担い、食べても問題ないとのこと。そうはいっても食べるときに邪魔になるし、いちいち取るのが面倒に感じる人も多いはず。種なしぶどうみたいに、筋のないバナナって作れないのかしら!?
その疑問に対してジレット博士は、「筋なしのバナナを作ることは“おそらく可能”です」とする一方で、「新しい品種を開発するなら、自然災害に強く、栄養分が豊富な品種を作ることに資源や研究資金を投じるべき」と回答。確かに、おっしゃる通り!
original text : Lyndsey Matthews translation : Rubicon Solutions, Inc cooperation : Yuko Ehara photo : Getty Images