お手本はパティ・スミス! おしゃれ街道をひた走るバイヤーに10の質問
髙島屋のオリジナルセレクトショップ「スタイル&エディット」のバイヤーとしてトレンドを発信する、「エル・スタイルインサイダー」の長尾悦美さん。多くのファッショニスタが信頼を寄せるその抜群のセンスは、一体どこから? 彼女の10のQ&Aから読み取ってみて!
スタイルにまつわる10のQ&A
Q1.ワードローブのエッセンシャルアイテムを教えて。
デニムとシャツ。デニムは「リーバイス」の“501”と「フミカ_ウチダ」のアイテムをヘビロテ中。シャツは定番の白シャツのほか、デニムシャツやサファリシャツなどいろいろと揃えています。
Q2.好きなデザイナーやブランドは?
「ドリス ヴァン ノッテン」と「フミカ_ウチダ」。どちらもテキスタイルが特徴的で、無骨でメンズライクな素材と繊細な素材をうまく使い分けているところが魅力です。「ドリス ヴァン ノッテン」はワークやミリタリーにエスニックな要素を取り入れた、絶妙なスタイリングも最高。刺しゅうやレースがヴィンテージアイテムのように細やかで美しいのもツボですね。「フミカ_ウチダ」は毎シーズン、スタイリングに彼女の“気分”が感じられるところが楽しみ。ヴィンテージのよさを知り尽くしているデザイナーならではのディテールへのこだわり、素材のクオリティの高さ……ずっと大切に着ていきたいと思えるブランドです。
Q3.お気に入りのアイテムを長く愛用するコツは?
靴は同じものを履き続けず、休ませるようにしています。ブラシで汚れを落としたり、クリームで磨いたりといったお手入れは、時間があるときにまとめて作業。洋服は保管も大変なので、シーズンごとにメンテナンスと保管をまとめてお願いできるクリーニングサービスに思いきって依頼してしまいます。ただし、繊細な素材はできるだけ自宅で手洗いを心がけています。
Q4.一生もののお気に入りアイテムは?
母の友人がくれたパールの指輪。昔、淡いグレーのパールとクラシックなデザインが素敵だなと感じて「きれいだね」と言ったのを彼女が覚えてくれていたらしく、その数年後に突然、サイズを直してプレゼントしてくれました。大切にしています。
Q5.デイリースタイルで、「これだけはやらない」と決めていること、もしくは「これは絶対に必要」としていることは?
必要なのはシンプルな色のネイル、やらないのはネイルアート。自分のファッションのテイストにネイルアートは似合わないし、気分で色を変えたいので、いつも自分で塗っています。地味めな色が多いです。
Q6.アクセサリーやジュエリーを品よく身につけるには?
引き算。全身のバランスを見る。
Q7.インテリアのこだわりは?
居心地重視です。友人の家を参考にしたり、インスタグラムで海外の部屋の写真を見たりしています。理想的なのは、マーガレット・ハウエルの自宅! シンプルで温かみがあって、ほどよく生活感を感じられるところに惹かれます。
Q8.ハッピーで健康的な自分をキープするコツは?
ポジティブにいること。自分のペースを大事にすること。よく食べるのはフルーツや大豆系。
Q9.お気に入りの場所は?
駒沢公園のすぐ近くにあるカフェ「ニコ」と、原美術館。緑が多く、ゆったりとリラックスして過ごせるのがうれしいスポットです。
Q10.今まで行った国でお気に入りの場所は?
台湾。今年初めて友人と旅行したのですが、食べものもとても美味しいし、人もすごく優しくて温かい国でした。古い街並みや建物が多く残りながらも、おしゃれなカフェやショップが点在し、新しいものと懐かしいものに同時に触れられるところも魅力的です。
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photo : Kento Mori text : Kaori Shimura