「シンデレラ」の原作者として知られるシャルル・ペロー作のおとぎ話「ろばの皮」を基に、ジャック・ドゥミ監督が独自の解釈・脚色を加えて映像化した映画『ロバと王女』が公開されたのが1971年。このジャック・ドゥミ監督の没後15年企画で、デジタルニューマスター版として名作の修復支援を行ったのが、「ヴァン クリーフ＆アーペル」という事実は、意外と知られていない。
 
メゾン誕生以来、自然や夢、魔法、おとぎ話といった魅惑のモチーフを大切に継承してきた「ヴァン クリーフ＆アーペル」にとって、カラフルな彩りに満ちたジャック・ドゥミ流のファンタジックストーリーに新たな息吹を吹き込むプロジェクトは、まさに、メゾンのDNAと合致する空想物語の継承でもある。
 
また、このおとぎ話と映画『ロバと王女』へのオマージュとして、“お城での幼少時代”“魅惑の森”“幸せな結婚”をテーマに、作中のシーンを緻密に描き出したハイジュエリーコレクション“ポー ダンヌ”を発表。
 
思わず溜め息がもれそうな色とりどりの宝石と、“黄金の手”と呼ばれる職人技に支えられた繊細なセッティング。空想をかきたてるロマンティックなハイジュエリーは、単にその輝きだけではなく、ひとつひとつに個性と気品を兼ね備えたみずみずしいコレクションとして、ファンタジックな魔法で私たちを魅了してくれる。