エディターズPICK 2015/11/14(土)
FROM ELLE WORLD

人気インスタグラマーが突然の引退宣言! ソーシャルメディアの落とし穴とは?

私たちの生活を豊かにしてくれるSNSの世界。でもなかにはうまく距離感がつかめず、苦悩するものも……。インスタグラムのフォロワー数500K(50万)超え、SNSをビジネスにも発展させていた18歳の人気インスタグラマー、エセナ・オニールが先月末にアカウントを突如閉鎖! ソーシャルメディアが抱える問題について激白し、世界中のSNSユーザーを震撼させた。UK版「エル」のリポートをお届け。

左が“人気インスタグラマー”として注目を集めていたときのオニール。このセルフィーを撮るためにかなりの時間と労力を費やしていたそう。右が現在のありのままの姿の彼女。

ファッションブロガーから美容業界の賢者、そしてフォトジェニックな一般人まで。ソーシャルメディア最盛の今、最も勢いがあるのが“インスタグラム・セレブリティ”たちで、その属性は多岐に渡る。オーストラリア出身の18歳、エセナ・オニールはそんなセレブのひとりだった。モデルの彼女は、独特のセンスで撮られたセルフィーや私服のショット、#fitspoタグ付きの写真の投稿で瞬く間にファンが増え、インスタグラムのフォロワーが50万人を突破するまでに。さらに、YouTubeとタンブラーで20万人、スナップチャットで6万人のフォロワーを抱える“SNSの女王”だった。
 
しかし、それだけの地位と名声を築き上げたあと、彼女は先月末に突然「ソーシャルメディアはもうおしまい」と宣言。2000枚の写真を削除し、アカウント名を「Social Media Is Not Real Life=ソーシャルメディアは本物の人生じゃない」というものに変更。YouTubeなどすべてのSNSアカウントを削除した。そしてその後、彼女がSNSとの生活がいかに苦しかったを告白し始めた。
 
「私は10代の時間の大部分をソーシャルメディアに費やしてしまった。自分の生活を“編集”して、社会的地位をあげることや、ルックスを磨き上げることに夢中になりすぎていたわ」
 
オニールは10月27日の最後のインスタグラムの投稿でこう語った。
 
「“ソーシャルメディア”は不自然な写真と、編集されたビデオクリップを互いにランク付けしあっているにすぎないわ。それは誰かに認められたい、っていう欲求に基づいたシステムなの。“イイね!”やページビュー、フォロワーの数とかでね。それって完全にエゴ。四六時中他人を眺めていて、一体いつ私たちは自分自身を理解して、自分の本当の目的や才能を見極めることができるというの?」と彼女は言う。「(ソーシャルメディアの)私たちの生活への影響力は深刻よ」
 
インスタグラムでのアカウント名変更に加えて、オニールは人々がどうやってソーシャルメディアでお金を儲けているかを説明するビデオをYouTubeに投稿。その後、彼女はYouTubeからVimeoに引っ越しをして、そこで現在も日々の動画をアップロードしているが、それは「Vimeoは明快で価値に基づいたシステムだから」だそう。オニールは新しく立ち上げたサイト“Let's Be Game Changers=ゲーム・チェンジャーになろう”でこう述べている。
 
「イイね!の数だけで価値判断しなくて済む、本当の価値や愛でシェアリングできるようなソーシャル・プラットフォームを誰か早く作って。お願い」

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Translation & Text: Naoko Ogata

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