速報! ミラノ発、新生「サルヴァトーレ フェラガモ」に急接近
2018年2月、ポール・アンドリューが「サルヴァトーレ フェラガモ」ウィメンズのクリエイティブ・ディレクターに就任して、初めてのコレクションがミラノでお披露目された。ブランドを彩る、数多のアーカイブからインスピレーションを得た鮮やかなカラーパレットや、上質な素材使い、モダンなアティチュードに注目が集まったルックを、いち早く詳報。
1927年にブランドがスタートして以来初めて、ウィメンズ&メンズ合同で開催された「サルヴァトーレ フェラガモ」2018-19秋冬コレクション。元「サルヴァトーレ フェラガモ」ウィメンズシューズ・デザイン・ディレクターにして、2017年10月よりウィメンズのクリエイティブ・ディレクターに就任したポール・アンドリューと、メンズのデザイン・ディレクター、ギヨーム・メイアンによる、全68ルックが披露された。
コレクションを象徴するファーストルックを飾ったのは、メンズライクなシャツにフレアスカートを合わせた、サンドベージュのワントーンスタイル。一見シンプルなコーディネートながら、実は上質なレザーだけで構成されたとびきり贅沢なアイテムに、カラーピンやガンチーニロゴのベルトがあしらわれた、イタリアの職人技やアーカイブ、ポール・アンドリューのモダンなアイデアが巧みにMIXされたルックに仕上がっている。
フード付きのポンチョやブルゾンといったスポーティなアイテムにも、ムートンやイタリアンウールなど、最上級の素材をふんだんに使用。そのいっぽうで、ブロックヒールのメッキを車の工場でフィニッシュするという、ユニークなアイデアを取り入れる大胆さも兼ね備えた、ポール・アンドリュー流の新生「サルヴァトーレ フェラガモ」。
素材だけでなく、鮮やかなカラーパレットや色合わせの妙も注目のひとつ。アーカイブのシルクスカーフからインスピレーションを得た印象的なプリントアイテムや、差し色としてあしらわれた透明感のあるグリーンやブルー、オレンジで、センスあふれる大人の遊び心を添えて。
1969年にハンドバッグの金具として登場して以来、ブランドのアイコンとして知られる“ガンチーニ”も、ポールの新たな解釈によりブーツやバッグ、ベルトのバックルに登場。なかでも注目したいのは、働く女性にもマッチするトート型のレザーバッグ“ステューディオ”。ポール・アンドリューが初めて手掛けたハンドバッグは、スマートな印象ながら、どこかエフォートレスな雰囲気をまとったモダンなデザイン。ワークスタイルの憧れアイテムとしてウィッシュリスト入り確実! ブランドの歴史に新たな1ページを刻む新生「サルヴァトーレ フェラガモ」から、これからも目が離せない。
photo : GETTY IMAGES, IMAXTREE, SALVATORE FERRAGAMO