急成長するノルウェーのファッションシーンにチェックイン!
NY、ロンドン、ミラノ、パリの4大都市で開催される2018春夏ファッションウィークに先駆け、2017年8月22日(火)~24日(木)の期間、ノルウェーではオスロ・ランウェイが開催。
人口約65万人、オスロフィヨルドと森に囲まれたコンパクトな街には、所々にオスロ出身の画家エドヴァルド・ムンク(≪ムンクの叫び≫が有名)を筆頭にしたアーティストによるアートが溢れ、街全体が巨大な美術公園のよう。そんなミニマルな都市から発信される最新モードに、今注目が集まってきているという。それは一体なぜなのか?
ノルウェーのファッション雑誌『コスチューム』の編集長を務め、現在はスタイリストやファッションコンサルタントもこなす、現地のストリートシーンを牽引するインフルエンサー、ヘーゲ・オーレリー・バデンディックに「北欧モードの魅力とは?」をヒアリング。
「スカンジナビアのなかでも、今ファッションシーンがいちばん面白いのはノルウェーだと思います。デンマークには大きな市場があってすでにそれはメジャーなブランドになっているし、スウェーデンからは正直あまり盛り上がりが聞こえてきません。一方で、ノルウェーは市場が急成長している。なぜなら、アンダーグラウンドなキッズやデザイナーが次々と登場しているからなの。アジアからの影響を受けたり、ハードコアなムーブメントを取り入れたりと、柔軟にカルチャーを受け入れているからさまざまなカラーをもっていて、強いアイデンティティを感じる。
そして、ノルウェーにはとても素晴らしいアートシーンがある。どこでもそうだと思うけど、ファッションはアートを追いかけていますよね。双方で盛り上がって、芸術性の高いファッションを生み出しているのがノルウェーモードの魅力なんだと思います」
>次ページは、オスロ・ランウェイから注目ブランドをレポート
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リコメンダープロフィール:Hege Aurelie Badendyck(ヘーゲ・オーレリー・バデンディック)
ノルウェーの首都オスロを拠点に世界へとトレンドを発信するインフルエンサー。ノルウェーのファッションマガジン「コスチューム(COSTUME)」の立ち上げから関わり、編集長を経たのち、現在は自身がファウンダーを務めるオンラインマガジン「ザ・クール・ガール」を創設。また、スタイリストやコンサルタント業もこなし、ノルウェーブランドの「フォール・ウィンター・スプリング・サマー(FWSS)」ではディレクションも担当するなど、ファッションにまつわる活動は多岐にわたる。「ザ・クール・ガール」はこちら
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