“ホームレスモデル”で話題。辛すぎる男性スーパーモデルの世界
2015/08/21(金)
> <

4/8

Photo : Getty Images

【しくじり】アンドレ・ヴァレンコソ

スペイン出身のアンドレ。一時期とある日本の男性誌の専属モデルだったため、ご存知の方も多いかも? 2002年のジェニファー・ロペスと競演した「ルイ・ヴィトン」のキャンペーンで一躍話題に。同年「シャネル」の“アリュール・オム”の顔に就任。デビュー直後は甘いマスクから、マーケットをすぐさま女性やゲイに求め、お決まりの“シャワーでヌード”的写真が撮られたり、また男性モデルには欠かせないと言われているつるつるの肌を避け、胸毛などのむだ毛を敢えて残すという手段でマスキュリンさを演出。ヌードに寛容なヨーロッパの雑誌ではテリー・リチャードソン撮影で、表紙で素っ裸にもなっている。

2008年にオリヴィエ・マルティネスと破局したばかりのカイリー・ミノーグと交際を開始。ところが、これが良くなかった。2013年に破局するまでの間、何がどうしたのかモデル業があまりぱっとせず、最近やっとランウェイなどへの復調の兆しが見えたか見えないか、というところ。オリヴィエ・マルティネスと破局したばかりというゴシップ熱が沸騰中に交際したことで、“カイリーの彼氏”というイメージがあまりに固定化してしまった事が原因。

Photo : Aflo

実は男性モデルが“セレブ化”、“芸能人化”すると、落とし穴が待っている。あまりに本人のキャラクターイメージが強くなり過ぎると、写真全体で創り上げるイメージに合わせ難くなるので、使いづらくなってしまうのがその理由。ファッション写真はアートであり、同時にマーケティングのツール。本人のイメージが強すぎるモデルは、観る側が「この人が出ている」ことに注目してしまい、「この服が欲しい」と思わせるマーケティング効果が減ってしまうから。モデルという職業が、そうそう単純な仕事ではないということがよくわかるしくじり例。でも、もう別れて2年。復活の兆しが見えてよかった!

Text : Ryoko Tsukada

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へエディターズPICK一覧へ次の記事へ

ELLE PR STORIES

注目ブランドをもっと見る

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト