エル・エディターのOKINI by TAKAKO

勝手に踊りだす!? “赤い靴”の誘惑

エル・エディターが私的に夢中になっているものをリアルな目線でお伝えする、デイリー連載OKINI! 本日は、ファッションエディターのTAKAKOが、この秋履きたくて、集めたくて仕方がない、赤い靴について。

左のソックスブーツと右下のパテントブーツが「ザラ」。上は「H&M×マルジェラ」のクリアヒールパンプス。

今年の秋冬のトレンドカラー筆頭といえば、断トツで赤ですよね。ランウェイでも多く登場し、メンズコレクション会場や先日終了したコペンハーゲン・ファッションウィークのオフランウェイでも多く見かけた赤い靴が、履きたくて、履きたくてたまらない衝動に駆られる今日この頃。まだまだ暑いですが、ちょっぴりフライング気味で赤のブーツを2足も買ってしまいました。「ザラ」でポチっと……。 

赤い靴といって連想するのは、アンデルセン童話の『赤い靴』。買ってもらったばかりの赤い靴を履きたい衝動に抗えなかった少女が、養母が止めるにも関わらず赤い靴を履いて教会へ。靴のことばかり考えていた少女はそのうち、足を動かしていないのに靴が勝手に踊りだしてしまうように。脱ぎたくても脱げず、イバラの道や暗い森の中に入っていき、ついには足を切断。でも切り落としたはずの小さな足が教会の前で踊っている……(恐怖!!!!)小学3年生の頃、そのあまりの恐ろしさに、しばらく新しい靴を履けなかったことを思い出します。

新しい服や靴に夢中になって、本当に大切なものを粗末にするべからず――そんな教訓が込められている話とはいえ、あまりにもセンセーショナル。でも大人になったんですもの。ちょっとぐらい新しい靴を履いたっていいじゃない。しかも、少女も大人も心が躍る赤い靴を。

ということで、今季シューワードローブに仲間入りさせたのは、真っ赤な「ザラ」のソックスブーツと、パテントレザーのギャザーブーツ。どちらもアラウンド¥10,000で、デニムやミドル丈スカートに合わせるだけでぐぐっと今年っぽく大変身。数年前に購入した「H&M×マルジェラ」のクリアヒールパンプスも今季再投入しようと思っています。 

やっぱり、赤い靴には女性を夢中にさせる魔法がかけられていると思います。でも本当に大切なものを見失わないように、切度をもちながらおしゃれを楽しもうと、赤い靴を並べながらしみじみ考えた今年の晩夏でした。

  • Illustration : Daichi Miura

    TAKAKO: 副編集長/デジタル ファッション デスク。この夏、一念発起して、自力キャンプに挑戦。メンバーは家族だけ、テントもタープも自力で立てて、飯盒でご飯を炊き、炭を起こしてBBQ。しかも、初心者にはシビアな大雨。大変だったけど、家族で一丸となって頑張ることで、ちょっぴり絆が深まった気がします(←大げさ)。調子に乗って、今週末もキャンプへ行ってまいります(雨予報だけど)

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