夏を取り戻せ!線香花火

エル・エディターが私的に夢中になっているものをリアルな目線でお伝えする、デイリー連載OKINI!本日は、アシスタントフォトエディター KIEが、イチオシの花火をご紹介!

いまいち夏らしくない今年の8月。「今日は大丈夫?」と思っていても、夕方土砂降りに襲われたりして、、、さすがに少し、まぶしい太陽が恋しくなってきます。少しは夏らしいことを!と思い発見したのが国産の線香花火。きれいなパッケージと、「国産」という文言が気になりました。火薬に宮崎県産の松煙、包みに福岡県産の手すき和紙を用い、職人が一本ずつ手作りしています。一般的な家庭用花火は人件費の安いアジアなど外国産が多いそう。比べると少々値は張りますが、違いを知りたくて購入!

線香花火 筒井時正「蕾々 らいらい」 ¥ 3,500(税別)/ 筒井時正商店。クチナシなどの国産天然染料で4色に染められている。各色8本入り(燃え方は同じ)。

線香花火の醍醐味は、燃え方が変化すること。火がついてから燃え尽きるまでに、「蕾」「牡丹」「松葉」「散り菊」という純和風の4つの名前が付いています。いつもの花火に比べて、国産は美しく移ろう火の表情をしっかりと楽しむことができ、職人業に触れ恐れ多い気持ちになりました。

最も火が大きくなった状態の「松葉」。広がる火が華やかです。

せっかくならこの花火をきれいに撮りたいと思い、購入したのが「Slow Shutter Cam(\240)」というアプリ。お手持ちのスマホで、シャッタースピードを変えた撮影が可能になります。今回私がした設定は、アプリを起動後、左下の歯車マークを押し、ボタン「ライトトレイル」の中の2項目、「光の感度」を16分の1、「シャッタースピード」を2分の1に変えただけ。(外の明るさなど、周辺環境に合わせ調整するのがベストだと思います。ぶっちゃけ、設定はだいたいでもOKです。)

さらに、先ほどの「シャッタースピード」を最大(右端)に変えると、「バルブ撮影」も可能に。(バルブ撮影は、撮影者がシャッターボタンを押してからもう一度押すまでの間、シャッターが開き続けます。)撮ってみた写真がこちら。火が消える直前の数秒間、火種をそっと動かし撮影しました。わずかなお金と時間を使えば、簡単にペンライトアート(のようなもの)ができる、、、!興奮しながらも、時代の進み具合に、正直若干ひきました。

バルブ撮影で撮った「♡」。撮り慣れる頃には花火が終わってた!汗 

人件費の安い外国産におされ、国産の線香花火業者は90年代後半に一度すべて廃業してしまったそう。復活を経て、今また美しい花火を楽しめていると思うと、これは変わらずに続いて欲しいと思います。まだ花火やっていないという方、夏を取り戻しに、ぜひ試してみてください!(ヤケドしない&させないよう、お気を付けください。)

  • Illustration : Daichi Miura

    KIE :アシスタントフォトエディター。理想の美しい写真を追い求める日々!休日はアイドルオタクが生業。待望のコンサートに今夏も参戦、パワーチャージは完了です!「今年の彼らが史上最高だった♡」と、毎年同じ感想を述べている気が。落ちた沼はどこまでも深く続くのだった。

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