エル・エディターのOKINI 2016/10/16(日)
エディターのOKINI by SAYAKA

アートに疎い大人も楽しめる! ブックフェアで出会ったミレニアム世代に感化されて

エル・エディターが私的に夢中になっているものをご紹介する、デイリーOKINI連載。平成生まれによる芸術運動に感化されつつあるSAYAKAが、気になるZINEと、先ごろ訪れたアートブックイベントをご紹介。

イラストレーターのMasanao Hirayama氏による「ピンとこない」ステッカーをスマホに貼ってカメラを向けると、そこそこウケます。

リトルプレスやジン(ZINE)という言葉を日本でもよく耳にするようになってから数年、ここ最近でも若いクリエイターや学生、モデル兼○○という"itガール&ボーイ"たちが発信するアートやクリエイティブが再燃しているのを感じます。芸術の秋ということもあり、中目黒・THE WORKSの「東京アートぶっかけフェアー」(8月末開催)、青山・藝術学舎の「THE TOKYO ART BOOK FAIR」(9月中旬開催)を訪れ、既に雑誌等でご活躍しているイラストレーターによるアートワークやグッズ、学生やインディペンデントなアーティストによるZINEにたくさん触れる機会がありました。前者の「東京アートぶっかけフェアー」はイベントスペースのワンフロアを貸し切って、主に国内のクリエイターが参加した小規模ながら興味深いものでしたが、「THE TOKYO~」に至ってはアジア最大規模だそうで、インターナショナルな出展者は約300組! 来場者もファッションやアート関係者を含め、満員御礼といった熱気ムンムンな雰囲気。かといって敷居が高い印象はなく、モダンアートに疎い私でも楽しめる、ゆるカワなイラストのグッズや、ビジュアルも中身も魅力的なZINEなど、手に取りやすいものも。ゲットしたものをいくつかご紹介します。

マイカ・ルブテのCD+歌詞カード「Le Zip」

アーティストさんの名刺代わりともいえるステッカーは、購入したり、無料配布のものを頂いたり。なんともいえないユルさに夢中になってしまい、お気に入りを探して歩きました。

宅録女子、マイカ・ルブテちゃんによる、CDとZINE「Le Zip」。ZINEは歌詞カードの役割もしていて、お友達のクリエイターが取り下ろしたマイカちゃんのポートレートやインタビューもあり見応え・読み応え十分。フランスと日本のハーフであるマイカちゃんの音楽は、フランス人も「フレンチっぽい」と認めたそうな!? エレクトロサウンドがキャッチーで耳に残りやすいし、ライブで聴けば踊りだしたくなるようなビートが魅力的です。キュートなルックスとファッションセンス、あふれる才能でItガールとしても要注目!

エル・ガール キュレーターでアート学生のHARUちゃん率いる「HIGH(er)」マガジンも出展していたのでお邪魔しました。ボディイメージやフェミニズムに関するトピックを取り上げた2号目を購入。ありのままのピュアで率直な言葉やビジュアルがぐさりと刺さり、襟を正す思いでした。HARUちゃんのチャーミングな人柄も炸裂しています。

スマホ世代の間で紙離れが進んでいると言われていますが、印刷物に情熱を傾ける次のジェネレーションに出合えて大収穫の秋でした。

  • llustration:DAICHI MIURA

    エディターSAYAKA
    平成生まれを対象にした姉妹誌エル・ガールのとある企画で、「平成生まれによる○○」というタイトルをつけようとしたら、「作ってる側が昭和生まれだってまるわかりだよ(苦笑)」とツッコミが入りました。3年とちょっと生まれるのが早かっただけで、キラキラした平成生まれがこんなにも遠い存在に感じる……。先日、夏季休暇で訪れたプラハとウィーンでは、オペラとクラシックを鑑賞、カルチャー複合施設MQにて王道のシーレやクリムト、モダンアートを堪能し、芸術にどっぷり浸かった気分になって帰ってきました。

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