ブルゴーニュのドメーヌで、ぶどうの収穫と仕込みのお手伝いをさせていただきました。ワイナリーの収穫と言うと、風吹くぶどう畑の中での楽しいイベントというイメージもあるかもしれませんが、“ぶどう狩り”とは違いこれは作業。大変な重労働です。ぶどうはいちばん低い枝に実がつくように栽培されているため、中腰で葉陰に隠れている房を探しながら立ったりしゃがんだり。さらに畑から戻ると仕込みと醸造の作業。素人ができる仕事と言えば、除梗機やプレス機といった器具からバケツやタンク、樽（空でも40キロある）、ホースに至るまで、とにかく洗浄と掃除……。無論、足腰がパンパンに。
  
でも大丈夫。「ヴェレダ」の“アルニカ マッサージオイル”を滞在中毎晩毎朝、体じゅうに擦り込んでマッサージしていたので、筋肉痛とは無縁。根茎から花の出るアルニカは、人智学的にみると内に閉じこもる植物だそうで、筋肉の中に入る力に優れているのだとか。乳酸が溜まって収縮した筋肉を温めて血行をよくすることで、コリをほぐし痛みを和らげてくれます。おかげで毎朝、シャキっと畑に出かけることができました。
 
このオイルに救われたのは実は2度目。3年前、ボルドーのシャトー見学のついでに出走したメドックマラソン（20カ所のシャトーでワインを飲みながら42.195キロを走るというやつ。制限時間は6時間半）。普段まったく走ってないのに気力で完走したのですが、その晩、アルニカオイルひと瓶50mlを全身に塗りたくってマッサージしまくったところ、翌朝、体はうそのように楽に。筋肉痛で手足が上がらないゾンビ状態の仲間たちを尻目に、シャキッと歩いてシャトー訪問ができたのでした。
 
ちなみに、このグレートなアルニカシリーズに、もうすぐバスミルクが登場予定！　11月1日発売なのだけど、今回これもあったらさらに回復が早かっただろうなあ……。　

しかし持参したアルニカオイル50mlの瓶を使い切ってしまったため、帰国前のパリで、もう1本マッサージオイルをゲット。ポンピドゥー・センターのそばにある「ホイヘンス」は、目的や好みに合わせてエッセンシャルオイルをカスタマイズできる、テイラーメイドのコスメショップ。爽やかなかんきつの香りでデトックスを促す“Aroma Tonique”やピュアなフローラルブーケでリラックス感をもたらし、時差ボケにも効果のある“Temple”など17ものオリジナルブレンド精油をブレンドして、ボディケアやヘアケアのビスポークコスメを作ってくれます。
  
「ヴァンダンジュ（収穫）で体が疲れているのでそれを癒すボディオイルを」とオーダーすると、ローズマリーとユーカリ、真正ラベンダーを配合した“Hercule”という精油を入れたマッサージオイルができあがりました。100mlで19.90ユーロなんてお値打ち～。「合わせてバスオイルもいかが？」とすすめられ、ミントとユーカリですっきりと覚醒できる“Aube”のバスオイルを注文。店内にラボがあり、ベースのボディオイルやバスオイルに精油をブレンドしている様子を見ることができます。
  
スタッフのジョセフィーヌが言うには、なんとこの冬、東京・表参道に「ホイヘンス」のショップができるそう！　こんなビスポークスタイルのコスメが日本でも手に入るなんて、上陸が待ち遠しい限り。