エル・エディターのOKINI
2016/08/28(日)
エディターのOKINI by NAHO

ブリジット・バルドーが伝説になった理由

エル・エディターが私的に夢中になっているものをリアルな目線でお伝えする、デイリー連載OKINI! 今回は、ブリジット・バルドーの魅力を再確認したエディターNAHOが、本誌には載せきれなかった要素とともにBB関連のお気に入りアイテムをご紹介。

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Photo GETTY IMAGES

先鋭的だったBBのファッション

8月27日発売のエル・ジャポン10月号で「永遠のフレンチアイコン」特集を担当しました。数か月前からそのリサーチを進めており、今まさにブリジット・バルドーの魅力に改めて圧倒され、虜になっている今日この頃。
 
BB(べべ)はマリリン・モンローと同時期にセックス・シンボルとして一世を風靡したことや、華麗な恋愛遍歴から派手なイメージが強いかもしれませんが、「お金で買えるものになんの価値もない」とハッキリ公言し、宝石や高価な洋服に興味がなく、若い頃からリアルファーにも断固反対していました。「私が好きなのは真実とシンプルさだけ」というBBの言葉が大好きなのですが、それを体現するファッションには、BBの強さや自由さが色濃く反映されています。

Photo GETTY IMAGES

リサーチ中にBBの写真を何千枚と見ましたが、BBが好んで着ていたオフショルダーや胸元が開いたワンピースは、ぷっくり魅力的なバストを強調するため、ハイウエストのフレアスカートは細いウエストをさらに細く見せるため、まるで情事のあとのような寝癖ヘアはベビーフェイスを色っぽく見せるため……など、自らのよさを完璧に熟知して、なおかつ動きやすく軽やかで、猫のようにどこにでも行けそうなファッションを選んでいたことがわかります。こんな子がいたら、ほっとけない! 彼女を伝説にした所以に、スキャンダラスな恋愛スタイル(ここはエル・ジャポン本誌でしっかり記事にしてます!)というのは大きくひとつありますが、当時革新的だったファッションスタイルも、もうひとつの大きなポイントです。

  • ファッションエディターNAHO: 8月26日に開幕した松坂桃李主演の舞台『娼年』を見に行くのが最近の楽しみ。2回行きます!

     
    Illustration: DAICHI MIURA 

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