エディターのOKINI by YUKO

ジャズ誕生100周年に観ておくべき名ジャズ・映画たち

エル・エディターが私的に夢中になっているものをリアルな目線でお伝えする、デイリー連載OKINI! 本日はファッションエディターYUKOが、お気に入りのジャズ・ムービーををご紹介!

ジャズという音楽は今年誕生100周年なんだそうです。セロニアス・モンク、オスカー・ピーターソン、マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス・・・。憧れのアーティストは挙げればきりがありませんが、とにかくジャズが好きな理由は、かっこいいから。「敷居が高くて難しそう・・・」と思っている方に、その“とにかくかっこいい”をすぐにわかって頂ける私的お気に入り映画のお話を。ジャズを始めるなら今年! です。

『モ'・ベター・ブルース/Mo' Better Blues』(1990年)
スパイク・リーによる監督・脚本・制作・出演作。NYを舞台に、主演のデンゼル・ワシントンが演じる才能豊かなジャズ・トランぺッターの人生を描いた作品。自分本位な人気ジャズマンが自身の成功と友情、そしてふたりの女性の間で揺れるというストーリーはある意味鉄板だけれど、’80年代後半のクールなニューヨークの音楽&ファッションがたっぷり描かれていて、素直に「あー、かっこいい!」と思える作品です。そして今はあまり見られなくなった本格的なジャズ・バー(レストラン?)のライブシーンはため息モノ。演技と分かっていてもデンゼル・ワシントンが繰り出す即興のパフォーマンスにはハートを打ち抜かれます。

『レッツ・ゲット・ロスト/Let's Get Lost』(1988年)
トランペッターでありボーカリストでもあったジャズミュージシャン、チェット・ベイカーの半生を描くドキュメンタリー。監督は当時カルバン・クラインのアンダーウェアラインの広告写真で注目を集めていたブルース・ウェ-バーです。チェットがジャズ界のジェームズ・ディーンといわれるほどイケメンだったというのは有名ですが、トランペットの腕も一流で、そのうえ甘~い歌声まであったら・・・そんなわけで彼が恋に翻弄され続けた(というかろくでなしだたった)様子は2015年公開の映画『ブルーに生まれついて/Born to Be Blue』も要参照。生まれながらのアーティスト、チェット・ベイカー本人が語るクールな生き様を、ぜひ観てみてください。

番外編:『レイ/Ray』(2004年)
奇しくも公開年に亡くなったレイ・チャールズをジェイミー・フォックスが演じ、アカデミー主演男優賞を受賞した作品。レイ・チャールズはゴスペルとR&Bを初めて融合させたソウルミュージックのパイオニアとして知られる“ソウルの神様”ですが、ジャズマンの一面もあったということでピックアップ。その昔ニューヨークを訪れたときたまたま時間つぶしのために入った映画館で観たのですが、盲目のピアニストが苦悩の表情を浮かべながらピアノを激しく叩くように弾くシーンに圧倒されたのを覚えています。レイがジェイミーに乗り移ったかのような迫力とドラマティックな生き様に心を揺さぶられるはず。音楽も素晴らしいです。

  • Illustration: DAICHI MIURA

    YUKO.O/ファッション・エディター。先週姪っ子が生まれました。私の一族では次世代初のメンバーだったので、4世代にわたって大騒ぎ。私はというと“姪っ子”というイメージが全く沸かなかったのでどんな感情になるかと思っていたのですが、ふたを開けてみればびっくりするくらい感動してしまいました。赤ちゃんの絶対的ポジティブパワーというか、小さい体から発してくるエネルギーの神々しさといったら! そんなわけでベビー服をうきうきしながら買ったりして、すっかり“良いおばちゃん”しています。

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