2011年よりスタートし、国際的に活躍する女性映画監督が撮影を手掛けてきた「ミュウミュウ」のショートフィルムプロジェクト“MIU MIU WOMEN’S TALES (女性たちの物語)”。女性ならではの感性によって、ときには美しく、ときには妖しく、そして幻想的な世界を色鮮やかに描き出してきた同シリーズの第11弾『SEED』が公開された。
 
この最新作を手掛けたのは、カンヌ国際映画祭で複数の受賞歴を持つ日本人監督の河瀨直美氏。女優の安藤サクラ演じるひとりの少女が、野生的な大自然が息づく奈良から、東京・新宿の混沌とした人混みへ。二つの対照的な街を舞台に、旅の途中で出会う人々や物事との“交換”を通じて生じるさまざまな感情や気づきを、生物や土地にひそかに宿るスピリットを表現するかのように、少女が風に揺れる木のように表現している。サウンドトラックはサカナクションが担当。
 
女性監督たちに、21世紀の女性らしさを鋭い視点で称える作品を制作してほしいという思いから実現したこのプロジェクト。作中では、出演する女優やモデルだけでなく、「ミュウミュウ」のコレクションが女性たちの日常を語るうえで重要な役割を果たしている。最新作を含めこれまでに発表された作品はいずれも、独占インタビューや撮影風景と共に「ミュウミュウ」オフィシャルページで公開中なのでぜひチェックして。