フランス式 ベジテラピー

【Vol. 2 アボカド―Avocat】
仏アロマテラピーの祖といわれるジャン・ヴァルネ博士が残した歳時記メモのなかから、薬効があるとされる野菜に注目。ドクター・ヴァルネの植物療法を受け継いだアロマテラピースペシャリストの日下部知世子さんが、月替わりでそんな野菜の美容効果とデイリーでの活用法を伝授します。まったりした味わいで女性に人気の高い「アボカド」が、今回の主役。

ギネスブックで認定された栄養価
形もユニークで今やすっかり身近な食材となったアボカド。世界一栄養価の高い果物としてギネスブックで認定されているほど、美容効果の高い食材としての顏ももつ。もともとは南米が原産とされ、カリフォルニアやイスラエルが主な産地。日本にはメキシコ産のものが多く流通している。皮をむいた実をスライスしてわさび醤油でいただくのは日本流の食べ方。フランスの家庭ではふたつに切り種を取り除いたアボカドに、オリーブオイルやバルサミコ酢、塩・こしょうを振るというシンプルな食べ方が人気。
  
バターのように良質な脂肪がたっぷり
中国語では「牛油果」、日本でも森のバターと称されるアボカドは、その名の通り良質な飽和脂肪酸がたっぷりと、しかもバランスよく含まれている。熱に強い必須脂肪酸であるオメガ9(リノール酸)が特に多く、オメガ6(リノール酸)やオメガ3(α-リノレン酸)も摂ることができる。ビタミンA、C、Eやマグネシウム、リンといったビタミンやミネラルもたっぷり。活性酸素を除去するコエンザイムQ10も含まれ、美肌づくりにも貢献。フランスでは消化にもよいとされ、胃腸や肝臓、胆管などの炎症の治療に用いられることもあるそう。

きれいになれるアボカドレシピ
ねっとりした食感とまるでバターのような豊かなコク。独特の味わいをもつアボカドは、オリーブオイルと塩でシンプルに食べてもおいしいし、さまざまなレシピの主役にもなる。毎日1/2個のアボカドを食べたいもの。
 
■アボカドのサラダ仕立て
アボカドが入ると、サラダにコクとボリュームが増し、個性的なオードブルに。身が崩れやすいので、和えるときに混ぜすぎないように注意して。
[作り方/2人分]
アボカド(さいの目切り)1個 
トマト(乱切り) 1個
ピーマン(みじん切り)2個
オレンジ(薄切り) 1個
レタス 5枚(盛り付け用)
チャービル 少々
ワインビネガーまたはりんご酢 大さじ3
オリーブオイル 大さじ3
塩・こしょう 適量
  
アボカドとほかの野菜をカットする。ワインビネガー、オリーブオイル、塩・こしょうを混ぜたものを加えてさっと和え、レタスの上に盛り付ける。
 
■アボカドのディップ
皮の色が紫色になったアボカドなら、簡単につぶすことができる。なめらかなディップにしたいならブレンダーにかけてもよい。ごろごろとした食感を楽しみたいならマッシュは控えめに。
[作り方/2人分]
熟したアボカド 1個 
レモン果汁 数滴(またはディジョンマスタード 小さじ1)
   
アボカドの種を取って果肉をつぶし、レモン果汁(またはマスタード)を加えて、さらによく混ぜ合わせる。
 
■アボカドのムース風デザート
アボカドの食感と似たバナナと合わせてデザート仕立てに。ねっとりと濃厚な食感とコクのある甘味は、少量で満足度の高いスイーツに。
[作り方/2人分]
アボカド 1個 
バナナ  1本
粉糖(または)メープルシュガー 10g
    
アボカドとバナナをさいの目にカットしてからつぶし、粉砂糖を加える。さらにとろりとした均質なムース状になるまでブレンダーにかけるか、泡立て器で混ぜる。

アボカドでビューティケア
熟すと柔らかくなる特性があり、粘性もあるアボカド。強いにおいや味もないので、パックやマスクといったコスメに活用できる。
 
■アボカドのヘアパック
アボカドの成分が傷んだ髪の修復をサポート。10日に1度のケアで、髪にツヤが蘇る。
[作り方/1回分]
アボガド 1個
卵黄 1個
ホホバオイル 大さじ1
 
材料をボウルに入れよく混ぜて、ペースト状にする。髪のダメージのひどい部分に塗布してホットタオルか蒸しタオルでラップし、5分放置したら洗い流す。
  
■アボカドの美白マスク
フレッシュなアボカドはマスクにしても、輝く美肌を手に入れられる。
[作り方/1回分]
アボガド 1/2個
レモン果汁 大さじ1
ローズヒップオイル 大さじ1
   
材料をボウルに入れよく混ぜて、ペースト状にする。目の周りを避けて全顔に塗り、15分放置したら洗い流す。
  
■アボカドの保湿マスク
瞬時に水分を補給してくれるパック。潤いが足りない肌や乾燥時期の対策に、週に一度試してみて。
[作り方/1回分]
アボガド 1/2個
オートミール ひと掴み
ローズヒップオイル 大さじ1
   
材料をボウルに入れよく混ぜて、ペースト状にする。目の周りを避けて全顔に塗り、15分放置したら洗い流す。
  
■アボカドの疲れ肌回復パック
アボカドにパルマローザの精油を加え、元気を失った肌をリカバリー。
[作り方/1回分]
アボガド 1/2個
はちみつ 大さじ1
パルマローザ精油 2滴
  
材料をボウルに入れよく混ぜて、ペースト状にする。目の周りを避けて全顔に塗り、5分したらホットタオルか蒸しタオルでふき取る。ベタつきが気になるときは軽くぬるま湯ですすぐ。

  • 日下部知世子
    Chiyoko Kusakabe/フランス、マダガスカルなどでアロマテラピー(芳香療法)・フィトテラピー(植物療法)を修める。故ジャン・ヴァルネ博士よりアロマの哲学を受け継ぎ、後継者マダム・ティフィーヌに師事。2001年ヴァルネ夫人より正式継承者として承認される。国内・海外を含めたスパ施設のプロデュースやコンサルティングや心身に効果をもたらす化粧品開発でも活躍。   
    http://chiyokokusakabe.com/

photo : Yusuke Kinaka

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