アドリア海を臨むヴェネツィア・リド島で開催された第70回ヴェネツィア国際映画祭。三大映画祭のひとつとして多くの芸術作品が出品され、各国の俳優や映画関係者が集結。その舞台となるリド島は、水の都として知られるヴェネツィアからさらに船で渡る、リゾートアイランド。観光客でにぎわう本島とは一線を画した、ラグジュアリーな避暑地だ。初秋のリドは、まだビーチで泳げるほどの暖かさ。レッドカーペットを歩くセレブたちの表情からも、リラックスしたムードが伺える。

■セレブたちのヘアスタイルをチェック！
1 カナダの若手実力派女優、サラ・ガドン。アシメにブロッキングしたフロントとサイドをねじってコンパクトにまとめあげた。端正な顔立ちにマッチするクリーンなアップスタイルにコンプリート。
2 長年に渡りシャネルの顔を務めるアナ・ムグラリス。トレードマークのブルネットを下の位置でまとめて緩やかな編み込みを作り、レーシーなシャネルのドレスにぴったりのクラシカルな貴婦人風のアップに。
3 美しいボディラインが拝める？との話題作『Under The Skin（原題』に出演のスカーレット・ヨハンソン。胸元を惜しげなくリリースしたドレススタイルはさておき、あえてスリーキーにせずにゆるめのオール バックヘアは素敵。ほどよい抜け感とともに品よくまとめてさすがの貫録。
4 キム・ギドク監督作品『メヴィウス』のヒロインを熱演したイ・ウヌ。黒髪をセンターパーツにて、後れ毛を残しルーズにまとめたアップスタイルで登場、エキゾチックなコリアンビューティぶりを披露。
5 審査員を務めたヴィルジニー・ルドワイヤン。バックで毛束をいくつか作り、複数の小さなシニヨンでまとめた技ありスタイル。

■From BACKSTAGE　
女優や映画関係者が滞在するエクセルシオールホテルでオフィシャルバックステージを務めたCotrilのヘアスタイリスト、ステファノが今年のベネシアンヘアを分析。「フォーマルなレッドカーペットでは、ヘアの主流はやっぱりアップスタイル。けれど、温暖な気候のリゾート地でもあるリドでは、タイトにせずにあえてルーズにゆったりとまとめるのがイン。フルレングスのドレスも、レース使いだったり、ストラップレスだったりと抜け感のあるデザインのものが多いから、スリークに整えるのはバランスがよくないんだ。シニヨンは低めの位置に作って後れ毛も残し、エアリーなニュアンスを出す。ゆったりとしたナチュラルなテイストのリゾートスタイルに仕上げるんだ」
　　　　
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