モデル・アンジェラが明かす、“ブリティッシュ・ビューティ”の神髄
日本人とイギリス人の両親を持ち、14歳でモデルデビューを果たしたのち、1999年に渡英。7年間ロンドンをベースに、世界中でモデル活動を行ってきたモデルのアンジェラ。そんな彼女は、オーガニックを取り入れたホリスティックな美容習慣を実践するなど、ビューティ賢者としても注目を集めている。まさに“ブリティッシュ・ビューティ”を体現するような存在である彼女に、イギリスならではのビューティ事情や、オーガニックカルチャーについて話を聞いた。
外見と内面の美しさの両方を叶える鍵は、“優しさ”
ELLE(以下E):
まず、“ブリティッシュ・ビューティ”をひと言で言い表すとしたらなんでしょう?
ANGELA(以下A):英国で言う“ブリティッシュ・ビューティ”は、“イングリッシュ・ローズ”という表現で例えられることが多いです。その意味するところは、フレッシュなナチュラルビューティ。イメージするなら、茶色い髪に青い瞳、そして頬がほんのりピンクな女性です。それも、メイクで仕上げたピンクではなく、自然と内側から色づいている頬。アクティブでフレッシュで、ナチュラル……これが、イギリスにおける美しさの基本ですね。また、この「ナチュラルである」ということは、見た目だけでなく内面にも共通して求められています。性格が穏やかで、自然が好きな女性。しなやかでソフトな一面を持った女性が、美しいとされています。
イギリスの美意識のなかでは、特に“優しさ”が、強い価値を持っています。でもそれは、男性に対してだけでなく、女性や動物、自然にも同じスタンスであることが大事です。男性とも女性とも、ナチュラルに対応ができる女性。私自身も、英国女性のそういった姿勢が好きですね。
E:フランス女性は赤リップにマスカラが定番ですよね。英国女性にも、定番のメイクアップはあるのでしょうか?
A:イギリスは、多様性を大事にする文化なので、いろんな美意識が存在します。でも根本的な考えとして、“絶対に厚塗りにはしない”ということはあると思いますね。“メイクしています感”を出さずに、ナチュラルな印象をキープすることが重要視されている。メイクのスタンスとしては、「少し手を加えて、元の印象をよくする」という考え。「メイクで違う顔になりたい」ではなく、「自分の顔のなかで、どこを強調させたら素敵になるか」ということを考えて、メイクをしている女性が多いと思います。それがリップだったり、アイだったり。自分の顔に応じてそれぞれメイクを楽しんでいるので、いろんなメイクアップの女性がいますね。でも、何か定番があるとしたら、ナチュラルリップ派は多いかもしれません。英国で赤リップはマチュアなイメージが強いので、フレッシュでソフトな印象を大事にする英国女性のなかでは、少数派だと思います。
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アンジェラ(モデル、ライター、クリエイター)
イギリス人の父と日本人の母のもと、東京に生まれる。14歳からモデルとして雑誌や広告、ファッションショーなどで活躍。7年間ロンドンをベースにNYやパリでも活動し、インドやメキシコ、イスラエル等様々な国を訪れ、衝撃を受ける。2006年には拠点を東京に戻し、モデル業を軸に、トークショーや執筆、デザインなど様々な形で表現をし続ける。
エージェンシーHP/http://tateokaoffice.com/models/angela/
オフィシャルブログ/http://ameblo.jp/angela-rey -
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