>
<

photo: Getty Images

2/4

急増するPACSと減少気味の結婚―その違い

2010年にPACS契約の数は100万件を超え、PACSと結婚の割合は3対4に。パリでも壮年層の多い地区ではついにPACSが結婚の数を超えた。当初、同性カップルの人権と権利の実現が主目的のPACSだったが、ふたを開けてみれば94%が男女のカップル。つまり、制定当時の国の予想を上回る<結婚よりPACSを選ぶ異性カップル>が急増した結果になった。
 
本人同士の意思のみならず家族の結びつきでもある結婚なら、周囲の人々の承諾を得て、お披露目パーティもしなくてはならない。宗教や家庭環境の違いがあればそこにさまざまな問題も起こる。精神的エネルギーもお金も多大に必要。この辺りの事情は日本と同じのよう。一方でPACSは、二人の意思と県庁への届け出だけ(結婚は市町村役場でのセレモニーと宣誓が必需)で済む。さらに問題は別れるとき。双方合意の離婚でさえ弁護士を立て、裁判所に出頭せねばならず、成立するまでに膨大な時間と費用がかかる。PACSならどちらか一人が解消の意思を県庁に届け出れば、約3カ月で解消は成立する。かかる費用はゼロ。「費用も、結婚にまつわるあらゆる束縛や掟もないというのが最大の利点」とあるパリジェンヌはいう。そのくらい離婚、別れは頻繁なのもフランスの現実。

「結婚かPACS(パクス)か? フレンチ・カップルの選択肢」トップへ

text: Chiyo Sagae

MORE TOPICS

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集(エディターズPICK)一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト