aggiiiiiii/ ZINE『KAZAK』発行人
もの悲しさと美しさが強烈な刺激
コリーヌ・デイ(1962~2010年)
’90年代初頭に頭角を現し、リアルドキュメントタッチのファッションフォトを確立。「ファンジンを作るほど好きな写真家、コリーヌ・デイのことを初めて知ったのは2000年。留学先のロンドンで、出版されたばかりの写真集『Diary』と同名の写真展を訪れたことがきっかけ。目の前の作品からあふれ出る、なんとも言えぬもの悲しさと美しさに強く引き込まれ、その場から動けなくなったほど。知らない世界をのぞいてしまった衝撃と、当時の自分の寄る辺なさがないまぜになって、強烈な刺激を受け、その気持ちは今でも写真集をめくると思い出すことができます」
写真の楽しさ、カッコよさを教えてくれた一冊
ヒロミックス(1976年~)
’90年代のガーリーフォトブームの火付け役。「それまで写真といえば、記念写真か、祖父が撮る花やお寺の写真しか知らなかった私の前に、ある日きら星のように現れたのがHIROMIX! ポートレートも風景もおしゃれで自由で、写真ってこんなにカッコいい表現ができるんだとびっくり。当然影響を受け、自分も古着をめかしこんでは友人と互いを撮り合ったりしていましたし、写真の撮り方と楽しみ方を初めて教えてくれたのが彼女でした。『HIROMIXの瞳はレンズ、まばたきはシャッター』と当時形容されていましたが、本当に彼女が切り取ると、なんでもない景色がめちゃくちゃキラキラとして見えるのです。何度も眺めていたあまり、写真集をとじていたひもはほどけてしまいました」
photo:ASA SATO, KEITA/flame text:RYOKO KURAISHI
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