「私の愛する写真集はこれ」ファッション業界人が選ぶ、最高の一冊とは?
2018/02/16(金)
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山田裕理/IZU PHOTO MUSEUM 学芸員

パリの日常を切り取った自然体のファッション観

ロベール・ドアノー(1912~1994年)
 
ファッション写真のほか、パリの街角やピカソなど芸術家のポートレートでも知られる。
「ロベール・ドアノーはパリや郊外の日常風景をとらえた作品で知られるフランスの写真家。1949~50年の一時期、『ヴォーグ』誌で発表していた一連のファッション写真は、“演技を感じさせない自然な演出”という彼らしさが発揮されて素敵。昨年は母国で『ロベール・ドアノー ヴォーグの時代』展が開催、好評を博しました」

©Atelier Robert Doisneau/Contact

一枚の写真が訴えかけるひとりの女性の家庭にまつわる物語

長島有里枝(1973年~)
 
’90年代半ば、蜷川実花、HIROMIXとともにガーリーフォトで頭角を現し、現在は家族やジェンダーをテーマにした作品を発表する。「パリでお針子になりたいという夢をもっていた実母との共作で、古布をリメイクしたテントを発表するなど、写真という分野に収まらない活動を行っています。この作品では、ひとりの女性であり母親でもある作家が、縫うこと、着ること、語ることを通して、家族ひとりひとりの日常の物語を映し出します」

《叔母のフランス製コート》2016年、「縫うこと、着ること、語ること。」日記(発行:デザイン・クリエイティブセンター神戸、2017年)より ©Yurie Nagashima

photo:ASA SATO, KEITA/flame text:RYOKO KURAISHI

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