「サンローラン」をフレッシュに、若々しく生まれ変わらせたクリエイティブ・ディレクター、エディ・スリマン。2012年の就任後、大胆な変革をもたらしつつ、オートクチュールメゾンとして本来もっている魅力への回帰も促した、稀代のディレクターが辞任するというこのニュースは、ブランドを所有するケリング・グループのホームページにて、公式に下記のように発表されている。
 
「ブランドの位置づけを見直し、刷新に導いた4年間にわたるミッションの末、『メゾン・イヴ・サンローラン』はクリエイティブ、およびイメージディレクターであるエディ・スリマンが去ることを発表します。2012年3月より、エディ・スリマンの陣頭指揮のもと、メゾン全体の再位置付けを行うことができました。そのリフォームは、ムッシュ・サンローランへの尊敬と精神を継ぎつつ行われ、ブランドがもつモダニティの極致とファッションの威信を取り戻しました。その結果、新しい命と新しい物語を、フランスでもっとも重要なクチュールメゾンのひとつに宿すことができたのです......（抄訳・編集部)」
 
後任にアントニー・ヴァカレロが挙がっているという噂はあるものの、「後任は追って発表する」とのこと。モード界に多大なインパクトを残したエディの業績の後を継ぐのは誰なのか、責任重大なだけに引き続き要注目。