「ディオール」の新クリエイティブ・ディレクターは「ヴァレンティノ」のマリア・グラツィア・キウリに決定?
ラフ・シモンズが退任してから長い間空席になっていた「ディオール」のクリエイティブ・ディレクターの席。ビッグメゾンの大役を担うのは誰か、さまざまな憶測がとびかっていたところ、なんと「ヴァレンティノ」のデザイナーデュオのうちのひとり、マリア・グラツィア・キウリになるというニュースが急浮上。事実であればメゾン史上初の女性ディレクターの誕生となる。
このニュースが拡散されはじめたのは欧州時間の6月23日正午ごろ。ロイター通信が複数の関係者からの証言として報道。またたく間に世界中のメディアやジャーナリストたちが拡散するという結果となった。
マリア・グラツィアは1999年、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ氏に呼ばれる形で「ヴァレンティノ」のアクセサリー部門に参加。2007年に引退したガラヴァーニ氏を引き継ぐ形で、ピエールパオロ・ピッチョーリとともにクリエイティブ・ディレクターに就任した。ローマのヨーロピアン・インスティテュート・オブ・デザインにて学ぶと、「フェンディ」でアクセサリーデザインの経験を積み、「ヴァレンティノ」の大ヒット商品となっている“ロックスタッズ”シリーズを生み出したことでも知られている。
今のところ両ブランドとも発表できるコメントはないとのこと。ロイター通信によれば、正式なアナウンスは7月初旬のクチュールウィークの後になると見られている。「ヴァレンティノ」を大成功に導いたパートナーの2人が別々の道を歩くことも衝撃的ではあるものの、“史上初の女性が生み出す「ディオール」”が実現すれば一大ニュースとなることは間違いない。