エディターズPICK 2014/12/26(金)
POP POP POP!

【Part3】現代アートが華やかに弾けるウルトラ・ポップな邸宅へ!

アメリカのファッション・シーンを牽引するデザイナー、トミー・ヒルフィガー。本人曰く「楽しくてクール」なマイアミの新居は、ポップアートの殿堂だった! 最終回の【Part3】では、エネルギッシュな'60年代のムードに圧倒される、色に満ちたインテリアの数々をたっぷりとご紹介。

Whole Lotta Warhol
ウォーホルのイメージを呼吸して創作エネルギーをチャージ!

ヒルフィガー夫妻はインテリアのデザイン段階のすべてに関わり、デザイナーのバラードと一緒に海外のアンティークストアなどを回り、家具やアート作品の買い付けもした。「私の好みはファッションでもインテリアでも基本的に同じ。大胆でポップな色を使うのが好きです。マーティンはまさに天才。私たちの要望を超える仕事をしてくれました」

バラードがこの家で表現したのは、カジュアルでセクシーなマイアミの雰囲気。加えて、彼は「トミー ヒルフィガーが頭角を現した1960年代のモチーフをモダンにアレンジした」とも語る。「狂乱の時代」といわれた'20年代と、多くの革新が生まれた'60年代。2つの時代のエネルギーがこの家には脈打っている。

赤と白のラインが鮮烈なゲストルーム。壁には「Mickey Mouse」。「Brillo Box」や奥のバスルームのバナナ柄の壁紙など、ウォーホルへの愛に満ちた部屋だ。

さらに最大の特徴は、膨大なアートコレクションが家全体のデザインテーマとなっている点だ。「この家はアートギャラリーでもあるので、私のコレクションは家をデザインするうえでとても重要なものでした。各部屋に、部屋のイメージを象徴する作品を飾っています。最も気に入っているのはリビングルームで、アンディ・ウォーホルとジャン=ミシェル・バスキアのコラボレーション作品が部屋を見守っています。 プールサイドにはキース・ヘリングの彫刻があるし、ファンキーでクールで印象的、相当見応えがある家だと思いますよ!」

「Flowers」がベッドの上にレイアウトされたゲストルームは、黄色とオレンジの水玉、透明のベッドでスーパーポップに。夢より夢のなかにいるような寝室。

質量共に眼を見張るばかりのヒルフィガーのアートコレクションのなかでも、アンディ・ウォーホル作品は多数。「創作のヒントであり家族のようなもの」という。 

リビングルームには左から「Shoes 257」「Shoes 254」「Shoes 253」のシューズコレクション。

ダイニングルームに飾られているのは、バスキアとのコラボ作品「Sweet Pungent」。 

ディスコルームと名付けられた部屋にはミック・ジャガーがトリオで。左から「Mick Jagger 140」「Mick Jagger 145」「Mick Jagger 138」。エーロ・サーリネンによるテーブル「サイドテーブル」各¥188,000/ノル ストア 青山本店

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Photo : DOUGLAS FRIEDMAN Text : MICHIKO HORII

  • トミー・ヒルフィガー/Tommy Hilfiger

    ニューヨーク州生まれ。1985年にトミー ヒルフィガーを設立以来、クールなクラシックアメリカンウェアを提案し続けている。マイアミホームのデザインのヒントは'60年代のポップアートやポップカルチャー。写真は書斎にて。壁にはフランスの画家ジャン・デュビュッフェの「Les Gemmeux」。

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