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何げない日常の幸せなひと時のために
東京・六本木の国立新美術館地下1階にあるSFTギャラリーでは、毎年秋になると器にまつわるユニークな展示を開催している。“今、どんなときに使う器が欲しいか?”を起点に、スタッフたちがリアルな視点で立てる企画は、これまでお茶椀や中皿、お茶の時間にまつわるものなど、どれも日常のテーブルタイムに注がれる温かい眼差しが際立つ。
そんな器好きのSFTギャラリーが今年注目したのは、大切な家族や仲間と集まる食卓の時間。「さあ、みんなであつまろう。」と題した展示は、みんなでわいわいひとつのテーブルを囲む時に使いたい器を、4人の作家を通して提案するもの。平鍋から取り皿、カトラリーまで、集まった作品は、何げない日常の幸せなひと時にぴったり。今回はその4人の作家の作器を特別に少しずつご紹介!
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「さあ、みんなであつまろう。」展
会期/2012年10月24日(水)~2013年1月21日(月)
会場/SFTギャラリー
東京都港区六本木7-22-2
国立新美術館B1 スーベニアフロムトーキョー内
tel. 03-6812-9933
開場時間/10:00~18:00 (金 ~20:00)
休館日/火 ※2012年12月25日(火)~2013年1月8日(火)は国立新美術館の休館に伴いクローズ
http://www.souvenirfromtokyo.jp/
イイホシユミコ(Yumiko Iihoshi)/
京都嵯峨芸術大学陶芸科卒業後、「yumiko iihoshi porcelain」の名で活動を開始。ハンドワーク作品に加えて、2007年より量産商品シリーズをスタート。
田鶴濱 守人(Morito Tatsuruhama)/
1973年東京都生まれ。愛知県美浜町に移住し、独学で焼物を始める。2006年に愛知県半田市に工房を移し、築窯。
齋藤正明(Masaaki Saito)/
1972年広島市生まれ。山梨県の電機メーカーを退職後、長野県伊那市の伊那技術専門校木工科にて木工を学ぶ。2004年より「M.SAITo Wood WoRKS」として木工家具・雑貨の制作をスタート。2010年より木の器を中心に制作。
山本教行(Noriyuki Yamamoto)/
1948年鳥取県生まれ。1971年に鳥取県・岩井の地にて独立、初窯を出す。伝統的な技法を使いながら常に新しい作品を発表。現代に合う提案をし続けている。
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