居間では、暖炉の上に配された太陽のオブジェと女人像柱が存在感を放つ。ノブレス・オブリージュ社の大きなウール生地のソファの上には、ピエールフレイ社のスザニ刺繍の淡い花柄クッションをコーディネイト。床には、デザイナーのアンドレ・プットマンによるシンプルな灰色の絨毯が敷かれている。

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柔らかな光に照らし出された、装飾を極めたリビング

画家ラベルの空間では、過去の歴史的様式を模倣した折衷主義が垣間見られる。まずは、大きな太陽と女像柱が中心的シンボルとなっているリビングルーム(写真)。暖炉の煙突に据えられた太陽の装飾は、6メートルを超える天井にまで届かんばかりに煌めいている。ジアン陶器の暖炉、斑岩の円柱、そして女人像柱。空間をさらに彩るのは、19世紀前半の簡素な生活文化を思い起こさせるビーダマイヤー様式の木製のライティングデスク、'60年代のガラスのサロンテーブル、そして建築家ミース・ファン・デル・ローエによるヴィンテージのバルセロナチェア。このアトリエでは、古代と現代の美的なエレメントがほどよく融合され、きわめて鮮烈な印象を残している。

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photo : Gilles Trillard realization : Marie-Claire Blanckaert  text : Asaki Abumi

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