エディターズPICK 2014/4/1(火)
新生活に花を!

フラワーのプロが伝授! おしゃれな花の飾り方レッスン

「もっと花をセンスよく飾りたい」「外国風の空間が作れたら」と、無難な飾り方の域をなかなか越えられず悩む私たち。ここはフラワーのプロフェッショナル に直接習うしかない! ということで人気の花生師・岡本典子さんの自宅兼アトリエに潜入し、エル・オンラインのために特別レクチャーを開講してもらった。 簡単なのに玄人風に見えるおしゃれデコレーションテクは必見!

【SCENE 1.】口の広い花器を使って、ミニフィールドを満喫

まずは口の広いタイプの花器(写真中)を使いながら、普段とはひと味違う飾り方をスタディ。ここで下に敷いているグリーンは、なんと菜の花! 「菜の花じゃなくても、ブロッコリーを使ってもいいんですよ」と岡本さん。こうした冷蔵庫にあるものも充分立派な花材になる、という感覚がなんだかとっても新鮮で楽しい。
 
菜の花を“花留め”のベースとして入れたら、白く小さな花々が愛らしいアリウムコワニーを挿して、小さな原っぱに咲く花の風景の出来上がり。挿す場所を真ん中にしてしまうと面白味がなく、やりすぎた印象を与えるので、やや端寄りにするのがポイントだそう。挿すものを変えていろんな雰囲気を演出してみよう。

【SCENE 2.】口の狭い花器には、ニュアンス薫る数本をバランスよく

今度は逆に口が狭いタイプの花器を使った飾り方にトライ。赤いポンポンのようなフォルムのアルストロメリア1本と、巻きヒゲ風の葉っぱに愛嬌のあるバイモユリの2本。たった3本だけの簡単な構成から見えてくるのは?
 
「フォーカルポイント(自然と視線が集まる焦点)になる、頭が大きい花を選ぶときのコツとしては、茎がちょっと曲がっていたり、何かしらニュアンスのある“ひねくれた”形を選ぶと雰囲気が出やすいです。そしてその横に動きのあるツル系の葉っぱを添えて、大きい物の印象を和らげると、部屋にもぐっとなじんで見えま す」(岡本さん)
 
また、覚えておきたい法則として【器の高さ:その上の高さ=1:1】になっていること。そうするとバランスよく見せることができるそう。

わかりやすくもう一例を。こちらのフォーカルポイントは白いチューリップ。「これもよくよく見ると花びらの端がめくれていたりして、咲き方が独特で奇妙ですよね。こういうものが、サマになるんです」(岡本さん)。1本でも充分可愛いけれど、ハゴロモジャスミンをもう1本プラスすることで、よりおしゃれなムードに仕上げている。
 
昔はバラが主役、かすみ草が脇役、そこに葉っぱが添えてあるのがよしとされたけれど、今はそういう時代じゃない、と岡本さんは考える。「全部が主役になれるものだと思ってやっています。当然大きなお花が目立ってはいても、そこに少しカールがかった葉っぱがあって、それも相乗効果で生き生き見えてくる。葉っぱもただの脇役では決してないんです」
 
ところで水の量はどうすべき? 「特に春の花など茎がソフトな花は、腐りやすいので水は少なめに。背の高い枝ものは、水をしっかり入れて器に安定感を持たせつつ、たくさん吸わせて腐らないようにしましょう」(岡本さん)

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photo : KAN KANBAYASHI

  • 岡本典子(Noriko Okamoto)
    「Tiny N」主宰。園芸生活学科卒業後、渡英。英国で数々の花コンペティションで優勝や入賞を果たす。TV・雑誌・広告などの撮影関係を中心に、展示会・店舗ディスプレイ、婚礼、講師、講演、イベント出店、子育て支援、芸術など多方面の活動に積極的に取り組んでいる。

    ★岡本さんのインスタグラム「everyday life」ではP6のような実際の食卓の様子を随時アップ中!
    flowers → @hanaikeshi daily、 everyday life → @noriko_okamoto

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