【スタイリスト/古牧ゆかりさん編】おしゃれ業界人の“ご自宅パトロール”
おしゃれな人は、どう住んでる? 気になるご自宅のインテリアとその秘密を追跡する大人気シリーズ。今回はフリーランスのファッションスタイリストとして、エル本誌をはじめとしたさまざまな媒体で活躍中の古牧ゆかりさんが暮らす、築40年以上のヴィンテージマンションへ。インテリアのスタイリングも手がける古牧さんに、自分らしくデコレーションする秘訣を指南いただきました。
Q. 家具や小物を買うのによく行くお店などはありますか?
特にどこで買うというのはありませんが、「QUICO(キコ)」とか「H.P.DECO(エイチ・ピー・デコ)」などはよく行きますね。「エイチ・ピー・デコ」はジャンクな雰囲気が大好きなんです。買い物は旅先ですることが多いですね。とにかく旅行が好きなので。なかでもモロッコは何度訪れてもまた行きたくなる場所。20代後半から30代頭にかけての3年ほど住んでいたパリで買ったものも結構あります。どこで買うにしても、自分の手で触って選ぶことは大前提。自分のものをネットで買うことはありませんね。
Q. 買い物をするときに意識しているスタイルとか、国とか、時代などはありますか?
まったくありません。日本のアンティークもあれば、中近東や南米、北欧のものもあったり。スタイルなどは全然気にしないで、気に入ったものを買っています。
Q. 生花の飾り方が素敵です。
今、いけばなを習っているんです。スタイリストとして長年我流で花をいけてきましたが、いけばなにはセオリーがあるので新しい感じ。教室ではそのセオリーにのっとっていけるのですが、その花を持ち帰ってから同じ花で自由にいけてみて、対比を楽しんでいます。
Q. 観葉植物もたくさん置かれています。特に天井にまで枝を這わせたウンベラータはかなりの存在感ですね。
南向きの部屋で日当たりがとてもいいので、植物にとってはいい環境みたいです。動きのある植物が好きなのですが、横に広がるものが多いので、高低差をつけるために鉢の下にヴィンテージのスツールや「東急ハンズ」で買った切り株のようなものを置いたりしています。
大きい木もソファ脇に鉢を置くと邪魔じゃないし、雰囲気が出るのでおすすめです。
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古牧ゆかり
スタイリスト。ファッション誌で活躍後、渡仏。パリに暮らす。帰国後『エル・ジャポン』のスタイリングエディターに。現在はフリーでファッションやインテリアの仕事を手掛ける。
photo : HISAI KOBAYASHI
text : Shiyo Yamashita