
「氣学(九星氣学風水)」とは?
宇宙や地球にはさまざまなエネルギーが常に循環しています。古代より人々はこの宇宙や大自然の営みを観察し、ある一定の法則性のもとエネルギーが循環していることを見つけました。その天体を使ったエネルギーの学問として中国で生まれたのが「氣学(九星氣学風水)」であり、法則を体系化したものが「九星術」「方位術」として発展。このエネルギーの影響を受けながら、我々は生きています。
「氣学」の原理
宇宙には目に見えない「氣(精氣=エネルギー)」が満ち、それが一定の法則で循環しています。それを分類すると以下のようになります。
陰陽 天と地、男と女、太陽と月、表と裏、明と暗など、すべての物事には相反する捉え方があるとし、それらがお互いに補い合い、調和しながら発展するという思想。
五行 自然界に存在するものは、木、火、土、金、水(もっかどこんすい)の5つの要素に分けられ、その5つの「氣」により、森羅万象の生成が行われるという考え方。
九星 「陰陽思想」「五行思想」から派生した「九星」は、9つの異なる「質」を持ったエネルギーを分類したもので、主に「人の氣(=エネルギー)」を指す。
十干・十二支 「十干」は天の氣(エネルギー)のことで、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の10種類。「十二支」は地の氣(エネルギー)のことで、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の12種類。合わせて「干支」として暦に使われる。
「本命」とは?
「氣学」では人が受ける宇宙のエネルギーを1年ごとに「九星」で分類。自分の生まれた年の星を「本命」といい、その人が生まれながらに持った「質」を表します。個人鑑定などでさらに詳しい運勢を知りたい場合は、生まれた月の星(月命)や、その人の「質」をさらに個性化したり、深く知るための星(傾斜、同会)も見ていきます。
ちなみに、氣学の切り替えは立春になるので、2月4日までは前年度という考え方になります。
【自分の「本命」を知ろう!】

>>次ページから、「九星氣学風水」に基づいた各本命星の性質とアドバイスを伝授!
text:YOSHIMI UMEZAWA cooperation:YUMA photo:Getty
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結眞(ゆま)
風水コンサルタント。自然科学や民俗学の信仰が受け継がれる地域に生まれ、特別な感性を身につけながら育つ。先人の智慧を後世へ伝え、眞の理を結ぶため、「九星氣学風水」のスペシャリストに。個人鑑定のほか、インテリアや建築のアドバイスを行う。