
2018年は「九紫火星」「戊戌(つちのえ・いぬ)」の歳
2018年の干支は「戌(いぬ)」。2年後の2020年には「子(ねずみ)」歳がやってきます。十二支において最初に登場する「子」は始まり、再生を意味。その2020年に東京オリンピックを開催する日本は、とてもパワフルと言えます! 2年後を契機に日本は再びスタートを切り、新しい価値観や国際的な地位を手に入れることになるでしょう。
昨年の「酉(とり)」歳は収穫の年でした。続く今年の「戌」は「滅」にも通じ、終わりを意味します。例えるなら、作物を収穫し、刈り取った後に藁を束ね、焼き払うイメージ。草ぼうぼうの畑では、何も植えることができません。たとえ未練に感じることがあったとしても、思い切って草を払い、焼き、きれいに整えること。焼き払われた後の畑には何も残りませんが、それは次の作物を植えるための準備なのです。今年はしっかりと土台を整備する時期。焦りは禁物です。表立って何も見えなくても、水面下での準備がとても重要となります。
一方で、天の氣である十干は「戊(つちのえ)」。こちらは「茂」の漢字に表されるように「繁栄」を意味します。世界的な二極化が叫ばれている昨今ですが、2018年はその差がさらに顕著になり、格差が大きくなるでしょう。繁栄と衰退、豊かさと貧しさ、良いことと悪いこと、そして、楽しんでいる人とそうでない人……。その差がはっきりと分かれることになるでしょう。
また「九紫火星」は九星の中で唯一、火のエネルギーを持つ星。「一白水星」だった2017年の水のエネルギーから、一気に火のエネルギーへと変わります。よって、世界情勢や政治経済なども転換期を迎えます。そして、火のエネルギーは“離”も意味しています。良いことも悪いことも一気に燃えつき、離れていくのがこの一年。人との縁が切れたり、ある物事や環境からの離別があるかもしれません。
けれど、別れは必ずしもネガティブなものとは限りません。嫌々受入れてきたもの、望まない人間関係など、自分の中で「NO」と思うものとは、きれいさっぱりお別れするチャンスなのです!
text:YOSHIMI UMEZAWA cooperation:YUMA photo:Getty
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結眞(ゆま)
風水コンサルタント。自然科学や民俗学の信仰が受け継がれる地域に生まれ、特別な感性を身につけながら育つ。先人の智慧を後世へ伝え、眞の理を結ぶため、「九星氣学風水」のスペシャリストに。個人鑑定のほか、インテリアや建築のアドバイスを行う。