光が降り注ぐデスクが、この家の特等席
カルラがこの家を共に改装するパートナーとして選んだのは、友人の舞台装飾家、セザール・ロヴァッティだった。しかし初めて二人で訪れたときは、中間階によって二つに分けられた、セザール曰く“醜悪な”建物だったという。しかしここには、カルラの求める高い天井とふんだんに入る自然光、大きな木があった。そして何より、騒がしい通りから離れた場所にあるため、カルラは購入を決断。「パリの中心にありながら、まるで静かな村にいるようよ」と彼女は話す。
写真/リビングの窓際、光が降り注ぎ、木々を眺められる特等席には、ミニマルなメタル製ワークデスクを。空間を手がけたセザール・ロヴァッティがデザインしたものだ。透明感のあるエレガントなチェア、白い地球儀のオブジェを合わせて。
photo : GIORGIO BARONI original text : MARIE-CLAIRE BLANCKAERT
realization : DANIELE GERKENS text : RYOKO KOBIKI
-
Carla Fendi(カルラ・フェンディ)/
「フェンディ」創業者夫妻の5人姉妹のうち、4人目の娘として生まれる。1950年代後半、古典学を修了した後、「フェンディ」に入社。経営や生産、セールスなどさまざまな分野を経験。'60年代には最も難しいとされるアメリカのマーケットでの広報活動に成功し、「フェンディ」の名声を世界に確立。現在は、名誉会長を務める。 -
『エル・デコ』 No.128も今すぐCHECK!
雑誌『エル・デコ』No.128ではファッション×インテリアを大特集! ジョルジオ・アルマーニからピエール・カルダン、アレッサンドロ・デラクアまで、世界のトレンドを生み出すファッションデザイナーやブランドディレクターたちが暮らすおしゃれ空間を大公開。モードなチェアや建築的な靴など、モードなニュースも続々登場。また、ソファ選びに強くなる「家具図鑑2013」も必見。クリエイティブに暮らすためのヒントが満載の号をさっそく手にとって!
>>購入、詳細についてはこちら