【後編】ヴィンテージに心躍る、夢のパーティハウス!
ミッドセンチュリー建築のマニアが優良物件を巡って競い合うロサンゼルス。ファッションデザイナーのトリーナ・タークと写真家のジョナサン・スコウ、このクリエイティブなカップルは長年待ち続けた末、ついに究極の家を手に入れた。前編に引き続き、ダイニングやゲストルームなど、さまざまなヴィンテージアイテムをMIXしたインテリアが刺激的な彼らの自宅を公開。
彼らがインテリアをゆっくり育てていこうと決めたおかげで、この家にはほかのミッドセンチュリー住宅を訪れたときに感じるような“タイムカプセル感”がない。このグラマラスで個性的な空間について、トリーナは「この家って私たちらしい感じよね、って思いたいの」と話す。それは“パーク・アヴェニュー・レディ”と“モダンなLAっ子”の一部なのだと。また、ジョナサンは「ここは素晴らしいパーティハウスでもあるんだ」とも。
「プールのある庭に向かってドアを開け放つと、空間はひとつの大きな部屋になる。ここに来た友達はみんな絶対に帰りたがらないんだ。僕らは夢の中に暮らしていると言ってもいいと思うよ!」
LAの光や色彩を反映した油彩画が存在感を放つ
明るい玄関ホールの主役は1925年にハリウッドで生まれた女性画家、ジェイ・カーマイケルの油彩画。トリーナとジョナサンが集めてきたさまざまなヴィンテージ小物とともに訪れたゲストを迎え入れる。チェストはT・H・ロブスジョン=ギビングスのデザインによる「ウィディコム」のヴィンテージ。
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トリーナ・ターク&ジョナサン・スコウ(Trina Turk&Jonathan Skow)/ファッションデザイナーのトリーナ・タークと写真家のジョナサン・スコウの夫婦は1995年に「トリーナ・ターク」を設立、現在までに全米で愛されるライフスタイルブランドに成長させた。レトロ・シック・ラグジュアリーと評されるカラフルなスタイルは彼らのインテリアラインにも遺憾なく表現されている。
photos : RICHARD POWERS original text : ALISON GEE text : SHIYO YAMASHITA
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