【前編】ヴィンテージに心躍る、夢のパーティハウス!
ミッドセンチュリー建築のマニアが優良物件を巡って競い合うロサンゼルス。ファッションデザイナーのトリーナ・タークと写真家のジョナサン・スコウ、このクリエイティブなカップルは長年待ち続けた末、ついに究極の家を手に入れた。前編では、カリフォルニアらしい明るい庭とヴィンテージがあふれるラウンジをご紹介。
写真家のジョナサン・スコウは'90年代、1948年にJ・R・デイヴィッドソンが手がけた、通称“シャピロ・ハウス”で数日にわたり撮影を行ったことがあった。構築的なウッドパネルと一面のガラスが広い庭に向かって並び、自然光が差し込む明るく魅力的な家。彼はこれぞファッションデザイナーの妻、トリーナ・タークと自分のための完璧な棲家だと直感したという。当時の持ち主に売却予定はなかったが、彼はトリーナに写真を見せ、幾度となく話を聞かせた。そして数年後、ついに幸運が訪れる。
パーティにもぴったりなカリフォルニアらしいガーデン
印象的なファサードを際立たせるランドスケープデザインは、夫妻のパームスプリングスの家の改装も手がけた建築スタジオ、「マーモル・ラジナー」が担当。大きなシンボルツリーが涼しげな影を作り、レイドバックした雰囲気を醸し出している。アウトドア家具は「ブラウン・ジョーダン」のヴィンテージで、キャンバス地のクッションは「トリーナ・ターク」の生地で作ったオリジナル。プールのまわりの植栽はアガベ類などを配してカリフォルニアらしくまとめて。
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トリーナ・ターク&ジョナサン・スコウ(Trina Turk&Jonathan Skow)/ファッションデザイナーのトリーナ・タークと写真家のジョナサン・スコウの夫婦は1995年に「トリーナ・ターク」を設立、現在までに全米で愛されるライフスタイルブランドに成長させた。レトロ・シック・ラグジュアリーと評されるカラフルなスタイルは彼らのインテリアラインにも遺憾なく表現されている。
photos : RICHARD POWERS original text : ALISON GEE text : SHIYO YAMASHITA
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