エディターズPICK 2018/6/27(水)

インスタグラム連動・連載「#椅子と猫」vol.18 武井実子さん編

インスタグラム連動でお届けする本連載「#椅子と猫」。業界で愛猫家としても知られるクリエイターの面々が、ご自慢の椅子と溺愛する猫ちゃんを披露します。その後ご自身のインスタグラムで「#椅子と猫」のハッシュタグを付け投稿いただくので、そちらも合わせてチェックを。第18回目は、活版印刷のペーパーアイテムを展開する人気ブランド「サブレタープレス」を主宰する、武井実子さんの愛猫、デビくんが登場!

ペーパーコードが心地いい!北欧の名作椅子が特等席

名前:デビ
年齢:推定15歳
種類:(おそらく)ラグドール
性別:オス
椅子:「カール・ハンセン&サン」のCH24(Yチェア)

味わいのある活版印刷の表情や、遊び心あるデザインで人気を集めているペーパーアイテムのブランド「サブレタープレス」。今回ご登場いただくのは、「サブレタープレス」を主宰し、活版印刷の魅力を伝える武井実子さん宅のデビくん。武井さんがデビくんを迎え入れたのは2006年のこと。近所で野良猫として生活しているデビくんを放っておけなくなり、一緒に暮らすようになったそう。「はじめての猫との生活は最初はわからないことだらけでしたが、何事にも動じない聞き分けのいい性格で、お互いすぐになじめました」と武井さん。

そんなデビくんが家でいちばん好きな場所というのが、Yチェアの名前で親しまれている「カール・ハンセン&サン」のCH24。北欧デザインを代表するデザイナーのひとり、ハンス・J・ウェグナーが手がけた椅子で、ブランドのアイコンとして世界中で愛されている一脚。「どの角度から見ても美しく、座面が少し低めなので日本人にもとても使いやすい一脚で、とてもリラックスできます」と武井さん。デビくんは「自分の椅子」と思っているようで、他の誰かが座っているとその周りをウロウロして「ニャー(どいて!)」と言ってくるそう。「なので、私も夫もYチェアに座ることはほとんどありません。たまにお客様がいらしてこの椅子に座ると同様にウロウロ。不意にそのお客様が席を外した瞬間に、デビがドスっと座ってしまい、まるで椅子取りゲームのようです」

またYチェアの座面のペーパーコードも大のお気に入りというデビくん。「 座面で爪を研ぐのでボロボロになってしまい、メーカーに編み直しをお願いしました。結局その後もまた研いでいるのですが、デビにしてみたらYチェアは自分の椅子で、爪を研ぐことは仕事くらいに思っているのかも知れないですね。すごく自信満々な顔をして研ぐので、こちらも笑ってしまって怒れません(笑)」と武井さん。好きなものは修理してずっと使い続けたいという武井さんにとってYチェアは理想の椅子で、「たとえばもう一脚欲しいと思ったらいつでも買い足すことができたり、猫が座面で爪をといでボロボロになってしまっても編み直せることは大切です」と話してくれた。

武井さんご夫妻が一緒に暮らすようになってデビくんは2回の引っ越しを経験。そうした環境が変わるストレスにも、Yチェアがあればすぐにそこが居場所になったそう。「他所でYチェアを見ると座面がとてもキレイで惚れ惚れすることもありますが、大事な愛猫が熱心に爪を研いだ跡のある座面は我が家だけのオリジナル。猫ともどもとても愛おしい存在です」と武井さん。家族の暮らしが刻み込まれた椅子は、デビくんにとっても武井さんにとっても特別な一脚として、インテリアのなかで特別に輝いていた。

text:MIKI TAMURA

  • 武井実子/たけいじつこ

    instagram:@jitsukotakei

    活版印刷のペーパーアイテムのブランド、「SAB LETTERPRESS(サブレタープレス)」を主宰。2006年より活版印刷を広める活動をしている。2007年パピエラボ設立に参加。現在は結婚式の招待状や名刺、ハガキなどを作成している。
    http://sabletterpress.net/

  • エル・デコのインスタグラムアカウントでは、随時「#椅子と猫」に参加のクリエイターたちのポストをリグラムしています。こちらもぜひチェックを!

    instagram:@elledecorjapan

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