―人気の多肉植物ですが、育て方の注意点はありますか？
「多肉植物の仲間はだいたい2週に1回ぐらいの水やりで育てられるので楽だと思われますが、初心者の方ほど水やりを忘れてしまったりするんですね。だからいっそ第何週の何曜日、とか水やりの日にちを決めてしまうのも手です」 （渡来さん）
 
―多肉植物のベストシーズンは？
「夏は多肉植物のベストシーズンで、冬はお休み。これからの季節は徐々に水やりを減らして、冬は月に1回ぐらいが理想です。小さめの多肉植物なら、秋の間中は生長する様子が楽しめますよ。自分で買ってきた植物に興味をもって、観察して、育てる。好きになって、それを活かす形で飾ってあげるといいと思います」（渡来さん）

―初心者がグリーンを選ぶときのポイントは？
「たとえ育てやすくても、好きじゃないと面倒をみてあげられないと思うんです。なので、僕は育てやすさか好きなほうかで迷ったら、好きなほうを絶対におすすめします。好きであればいつも観察して愛でてあげられる。そうすれば枯れさせてしまうこともなくなるのでは。傍に置いておきたいな、と思うものを買うのがいいと思います。生き物ですので、愛着をもって、観察して、変化に対応して、育ててあげるというのが基本ですよね。
 
今回は鉢も僕自身が塗っているのですが、コレクションに合わせて黒、白、グレーのモノトーンで統一しています。部屋のインテリアに合いそうな気に入った鉢を手に取ってもらって、そこから鉢に植えてある植物に興味をもってもらってもいいと思います。見た目の好きから入るのもおおいに結構。たとえ買ったものを枯れさせてしまっても、新しい植物を入れてまた育てればいいんです。鉢に自由に柄を描き足してもらってもいいですし。そんなふうに長い付き合いで楽しんでもらえれば嬉しいですね」（渡来さん）

―グリーン人気をどう考えますか？
「グリーンそのものへの興味というより、トータルで自分たちの暮らしを俯瞰する人が増えている気がしますよね。植物を日常に取り入れるというスタイル。グリーンに触れるだけで元気になれるという方もいますし。グリーンの愛で方として、香りを楽しむのもありだと思います。お花もそうですよね。香りも変化していきますし。僕自身、バラに水やりをしていてハッと元気になったことがあるんです。そういう高揚感が、好きっていうことなのかもしれません。グリーンも花もそれぞれキャラクターがあるし、人それぞれに合うものがあるんですよね。好きという気持ちを大切に、愛でてあげてほしいと思います」（渡来さん）
 
他店舗に先駆けて新生「バナナ・リパブリック」の秋冬アイテムがお披露目されるポップアップショップ。洋服とインテリアとグリーンが美しく調和した店内を体感しに、ぜひ足を運んでみて！