「バナナ・リパブリック」ポップアップショップに学ぶ、グリーンを愛でる極意
ルミネ新宿店 ルミネ2に期間限定オープン中の「バナナ・リパブリック」ポップアップショップ。“アーバン・ガーデニング”をコンセプトにしたグリーンあふれる店内で、ショップのキュレーターを務めた南 貴之さんと、いけばな教授者の渡来 徹さんにグリーンを愛でる極意を教わった!
2014年フォールコレクションよりクリエイティブ・ディレクターにマリッサ・ウェッブを迎えイメージを刷新、その洗練されたスタイルが話題となっている「バナナ・リパブリック」。9月30日(火)までの期間限定でルミネ新宿店 ルミネ2にオープン中のポップアップショップは、ライフスタイル提案型のショップを多数手掛けてきた南 貴之さん(写真左)をキュレーターに迎え、「Tumbler & FLOWERS」主宰、いけばな教授者の渡来 徹(写真右)さんによる多肉植物を中心としたグリーンとのコラボレーションが実現。店内にはグリーンがあふれ、思わず吸い寄せられてしまうようなリラックスした心地よさに満ちている。
ポップアップショップのオープンを記念して、南さんと渡来さんにインタビューを敢行! ショップのテーマである“サンフランシスコ・スタイル”とグリーンを愛でる極意についてお話を伺った。
―ショップ内装のコンセプトを教えてください。
「昨年、青山の『246common』にオープンしたポップアップショップをよりミニマルにそぎ落として、空間を作り上げました。『バナナ・リパブリック』が創業したサンフランシスコをイメージしています。“エアストリーム”というキャンピングトレイラーの暮らしにインスパイアされて、タープの仕切りで外と内を表現したり。既製品を一切使わず、ブランドの看板も、絵画用のキャンバスを使って作っています」(南さん)
―グリーンを取り入れたのはなぜですか?
「サンフランシスコでは、洋服屋でもグリーンを取り入れているショップがたくさんあって。グリーンと洋服、雑貨が調和してショップに溶け込んでいたのが印象的でした。それはトレンドというよりも、サンフランシスコに定着しているスタイルなんですね。それで多肉植物やエアプランツをメインに、もともと知り合いだった渡来さんにグリーンをお願いしたんです」(南さん)
―南さんが考えるサンフランシスコらしさとは?
「僕がサンフランシスコらしいなと思うのは“コミュニティ感”。人々がつながっていて、その延長でショップを出すというような。そんなコミュニティ感が強くあると思いますね」(南さん)
―グリーンはどのように選んだのですか?
「多肉植物は小さいものからサイズのバランスを見て選んで、それ以外はちょっと迫力が出るように多肉より大きめのものをセレクトしました。店内のグリーンはすべて購入いただけますので、グリーンに馴染みのない方も手にとりやすいもの、扱いやすいものをセレクトしています」(渡来さん)
―グリーンをセンス良く飾るコツを教えてください。
「たとえば上から吊るしているものは、結んだロープで鉢を吊るして、そこに軽いエアプランツをフックで引っ掛けているだけの簡単なDIYです。飾り方もあまり難しく考える必要はないと思いますよ。ただ、僕はいけばなをしているので、“抑揚をつける”という考えは意識しています。植え替えのときも、まず植物の表と裏を見て、どちらを前にするか決める。そして葉がどういう広がり方をしているかを見る。それで鉢の中心を外して少しサイドに植えることで、空間を生み出すことができます。植物自体がもつ空間を活かして、余白をもたせて空間に意味をもたせると美しく決まると思います」(渡来さん)
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BANANA REPUBLIC POP-UP SHOP Curated by Takayuki Minami
東京都新宿区新宿3-38-2 2F
tel:090-9144-3211
オープン期間/2014年9月30日(火)まで
営業時間/11:00~22:00
http://www.bananarepublic.co.jp/