エディターズPICK 2015/3/4(水)
Audio Instruments

【後編】家電蒐集家に聞いた、愛すべきオーディオとその進化

家電蒐集家の松崎順一氏が、モノとして美しい“愛でるオーディオ”をセレクト。【後編】では、注目のハイレゾプレーヤーや中身がぐっと進化したラジオの魅力を追求。

美しいデザインに隠された最新技術で音楽を楽しもう

インテリアデザイナーだった松崎氏(写真)は、40歳を機に仕事を辞めて蒐集の道へ。特に1970~'80年代のラジカセに対する思い入れは格別で、整備したものを販売もしている。メーカーで修理を断られたものも復活させるその腕前を頼って、来日したミュージシャンが相談に来ることもあるそう。「昔ながらのアナログラジオも進化を遂げています。小さくてクラシカルな雰囲気が愛らしい『チボリオーディオ』にBluetoothが搭載されたり、『ボーズ』の“ウェーブレディオ”は発売当初と変わらぬデザインですが、世界中のインターネットラジオが臨場感あふれるサウンドで聴けるようになりました」(松崎さん)

また、音楽業界で今急成長しているジャンル“ハイレゾ”にも注目だ。「ハイレゾは耳だけでなく全身で聴く音。ライブを目の前で聴くような音の広がりがあり、最近はポータブルプレーヤーも登場しました。ソニーからはハイレゾ対応の“ウォークマン®”やスマートフォンも出ていますし、韓国の『アステル&ケルン』の“AK100MKⅡ”もコンパクトなボディとピュアな音質でおすすめです。ハイレゾ対応のイヤフォンやヘッドフォンと合わせて、ぜひハイレゾを体験してください」(松崎さん)

  • 九谷焼の「上出長右衛門窯」ディレクター、上出惠悟氏が松崎氏をモチーフにした湯呑も! 「湯呑 笛吹(ラジカセ)」(φ7×H8.2㎝)¥6,000/上出長右衛門窯

    過去と未来をつなぐ、オーディオ家電の考古学者

    松崎順一(Junichi Matsuzaki)/家電蒐集家。「デザインアンダーグラウンド」として活動。インテリアデザイナーとして商業ディスプレイを手がけていた経験から、家電を使った展示も多く手がける。「蒐集の次は、小さなメーカーとしてもの作りをしたい。名作家具のように、親子3代で受け継いで使えるような“名作家電”を作れれば」という。現在、大手企業と音楽業界における新しい仕組みも考案中。ファッションやデザイン界の人脈も広く、今後の活動から目が離せない人物だ。

    >>「デザインアンダーグラウンド」のホームページはこちら

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