ニュース 2018/6/15(金)
cinema this week

『ワンダー 君は太陽』ほか6月第三、四週のコレ観なきゃウィークエンド

毎週たくさんの新作映画が劇場公開されるなかで、私たちが本当に観るべきものって? 女性の知的好奇心を満たす、いま観るべき作品をエルが隔週でセレクト。6月後半は涙、涙の“母もの”の名作が勢ぞろい。

 

6月15日(金)公開 『ワンダー 君は太陽』

ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーリスト第1位の小説「ワンダー」を『ルーム』の名子役ジェイコブ・トレンブレイとジュリア・ロバーツで実写化。遺伝子の疾患で、特別な顔で生まれてきた男の子、オギー。目を引く顔立ちのため、普段は自宅学習をし、外出時は宇宙飛行士のヘルメットが必須だった。ところが5年生の新学期、10歳の彼にとって学校になじむ最後のチャンスと考えた母親は心を鬼にして彼を小学校に通わせることにする。予想通り、外見の違う彼への子供たちの偏見、いじめは容赦なかったが、次第にいつも明るいオギーに周囲の方こそ励まされるようになっていく。どんなときにもユーモアを忘れない愛すべき太陽のようなオギーとその周りで惑星のように彼を見守る人々のそれぞれのドラマを描いたハートウォーミングなストーリー。優しくて愛らしいオギーにオープニングからエンディングまで涙腺をやられっぱなし。

監督/スティーブン・チョボウスキー
キャスト/ジュリア・ロバーツ、ジェイコブ・トレンブレイ、オーウェン・ウィルソン、マンディ・パティンキン、ダビード・ディグスほか
6月15日公開
http://wonder-movie.jp/

 

6月16日(土)公開 『母という名の女』

カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞したミステリー。メキシコの海辺の別荘地バジャルタで暮らす姉妹クララとバレリア。17歳のバレリアは恋人マテオの子供を妊娠中だった。そこに姉妹とは別々に暮らしていた母親が訪ねてくる。17歳でクララを出産した母はまだ若く、美容にも気を配っており、肥満体型のクララよりも女らしいほどだった。初めての出産の不安から、最初こそ育児を手伝ってもらっていたバレリアだったが、自分の子供のように赤ちゃんを独占したがる母に警戒心を抱く。やがて母はバレリアに知らせず、赤ちゃんを養子縁組してしまう。それは母の狂行の始まりに過ぎなかった。娘の若さ、美しさに対抗し、思いのままに行動していく母親。欲しいもの、やりたいことに正直すぎる彼女の衝動から目が離せない。

監督・製作・脚本・編集/ミシェル・フランコ キャスト/エマ・スアレス、アナ・バレリア・ベセリル、エンリケ・アリソン、ホアナ・ラレキ、エルナン・メンドーサほか
6月16日公開
http://hahatoiuna.ayapro.ne.jp/

 

6月23日(土)公開 『祝福 オラとニコデムの家』

山形国際ドキュメンタリー映画祭2017インターナショナル・コンペティション部門で大賞にあたるロバート&フランシス・フラハティ賞を受賞したほか、世界各国で数々の賞に輝いているドキュメンタリー。ワルシャワ郊外の街セロツク。14歳のオラは小さなアパートで、アルコールの問題を抱える父と自閉症の弟と暮らしている。何度言っても飲酒をやめない父と目が離せないの弟の世話、さらに家事まで一手に引き受け、年頃のオラには自分の勉強時間すらない。母親は家を出て、男と暮らしている。弟の初聖体式に母を招待するオラ。式さえ成功すれば、家族はまた一緒に暮らせるかもしれない。それは周囲の誰よりも大人になるしかなかった少女の最後の夢だった。父親を駅で見かけて家族と出会い、1年以上かけて接してきたドキュメンタリー作家のアンナ・ザメツカによる「親に見放され、帰る家を探している現実的なヘンゼルとグレーテルの物語」。

監督/アンナ・ザメツカ
6月23日公開
http://www.moviola.jp/shukufuku/

Text: Aki Takayama

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