ナンシー・ケリガンは“フィギュアスケートの恋人”
類いまれな運動能力の持ち主だったトーニャ・ハーディングは、伊藤みどりに続いて史上2人目、アメリカ人として初めてトリプルアクセルを成功させた人物。一方のケリガンは「キャンベル・スープ」や「レブロン」の広告塔になるなど、フィギュアスケート界のヒロインとして活躍。選手としては一流だったハーディングだが、92年の世界選手権後でもスポンサーがつくことはなかった。
「彼女は素晴らしいスケーターで、私も素晴らしいスケーターだった。でも、彼女は女王のように扱われていたわ」。後にハーディングはドキュメンタリー番組『The Price of Gold』でそう話した。
ハーディングもケリガンも共に裕福ではない家庭で育ったが、2人でアメリカを背負ってフィギュアスケート界を牽引。1994年のリレハンメルオリンピックではケリガンが銀メダルを獲得した一方で、ハーディングは8位という結果に終わった。
Photos: Getty Images, Aflo Translation: Ai Ono
From GoodHousekeeping