アメリカエンタメ界における男女の賃金格差事例を大検証!
映画『All the Money in the World(原題)』の再撮影でマーク・ウォールバーグとミシェル・ウィリアムズのギャラに約1,500倍の格差があったことが発覚、ハリウッドの賃金格差が依然大きいことが明らかになった。これまで指摘されてきた男女の賃金格差事例を振り返ってみたい。
ジェンダーによる賃金格差は深刻な問題。これまでも有名女優たちが男優との賃金格差を指摘、その度に大きなニュースになってきた。最近ではニュース番組「トゥデイ」の司会を務めるリサ・ウィルキンソン、「E!ニュース」でキャスターを務めるキャット・サドラーなど人気アンカーウーマンたちが賃金格差に抗議するため番組を辞めたことが報じられている。女優たちもそれに反応している。1月7日(日)に開催されたゴールデングローブ賞のレッドカーペットでも、女優のデブラ・メッシングとエヴァ・ロンゴリアがキャット・サドラーをサポートするとコメントしていた(ゴールデングローブ賞のレッドカーペットを生中継したのが「E!ニュース」を放送するE!ネットワークであることを考えるとこれは大きな皮肉としか言いようがない)。
この問題についてはこれまで様々な議論が繰り広げられてきた。しかしそれらの議論が行動に移され、格差が解消するにはしばらく時間がかかりそう。女性たちは賃金格差に抗議しようと、やっと手に入れたポジションや役を降板している。しかし雇用する側が同じ仕事をする男性と女性に同じ賃金を払わない限り、この状況は変わらない。
ハリウッドの問題に大きな注目が集まるが、これはすべての業界の問題である。最近明らかになったキャスターたちの事例とともに、同じような大きさの役を演じていたにも関わらず、賃金に大きな格差があった男優と女優のエピソードを振り返ってみよう。
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- 映画『All the Money in the World(原題)』のミシェル・ウィリアムズとマーク・ウォールバーグ
- テレビ局「E!ネットワーク」のキャット・サドラーとジェイソン・ケネディ
- ニュース番組「トゥデイ」のリサ・ウィルキンソンとカール・ステファノーヴィック
- 映画『抱きたいカンケイ』のナタリー・ポートマンとアシュトン・カッチャー
- 映画『アメリカン・ハッスル』のジェニファー・ローレンスとブラッドリー・クーパー、クリスチャン・ベール、ジェレミー・レナー
- 『アメリカン・ハッスル』のエイミー・アダムスとブラッドリー・クーパー、クリスチャン・ベール、ジェレミー・レナー
- アマンダ・サイフリッドとチャニング・テイタム、またはジャスティン・ティンバーレイク?
- 『恋愛適齢期』のダイアン・キートンとジャック・ニコルソン
photo : Getty Images, AFLO, Instagram Translation & Text: Yoko Nagasaka