まだまだある!読者の心に響いた本
【2017年に読んでいちばん良かった本】
『ボクたちはみんな大人になれなかった』(燃え殻著 新潮社刊)「若いころの痛がゆい恋愛を、フレッシュな文章でヒリヒリするほどリアルに表現している。カサブタをむりやりはがされたような感覚になる」(48歳・東京都)
【大切な人に贈りたい本】
『OUT』(桐野夏生著 講談社文庫)「20年前の話だけど、現代にもつながる家庭崩壊が恐ろしく描かれてるので、大切な人にはあえてこれを贈り こんなバッドシチュエーションもあるけれど、私たちは幸せになろうね”と再確認したい」(30歳・東京都) 『私が好きなあなたの匂い』(長谷部千彩著 河出書房新社刊)「実在する香水をモチーフに描かれた短編集。 自分の香り”を見つけたくなる。香水と本をセットで大切な人に贈る、なんて粋なことをしてみたい」(21歳・東京都)
【最愛の本】
『深夜特急』全6巻(沢木耕太郎著 新潮文庫)「高校生のころに読んだのがきっかけでバックパックに憧れ、海外へ飛び出した。この本に登場する国へ行くときには、その国に合ったチャプターを一冊持っていく」(31歳・東京都)『錦繍』(宮本輝著 新潮文庫)「本に出てくる女性と同じ名前だからか、誕生日に二度、人から贈られた本。この小説に出てくる女性は、”陽”ではなく“陰”の美しさがある」(35歳・東京都)
Photo: Hitoshi Fujimaki/flame
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『エル・ジャポン』2月号では本特集を大規模ページでお届け!
今月号は時代の変化を予感させる、流行キーワードを先読み!2017年の締めくくりに贈る、恒例のWhat's New? 今回は2018年のトレンド予測に加え、来るべき2020年へ向けての注目トピックまで大特集。そして、2017年に読み逃した話題作から、今の時代だから読みたい本、そしてノーベル文学賞作家の作品まで、エル読者におすすめの本を厳選。作家、翻訳家、俳優、女優など気になるあの人たちの愛読書も大公開。また、今号で400号を迎えたエル・ジャポンを記念して、1989年の創刊から現在に至るまでエル・ジャポンが発信してきた企画のハイライトを総まとめ。これがあればエルの歴史は一目瞭然!