2020年に起こる20のこと
2018/01/19(金)
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地上はもちろん、屋上や壁面など、都会にもっと緑が増えたら、暑さ・寒さが緩和され、街の景観もよくなる。 Illustration: YUTAKA NAKANE 

2020年以後の東京で楽しみなこと、心配なこと

オリンピック後の東京はどう変化をしていくのだろうか。「新たに再開発されるのは泉岳寺駅。JRの新駅とも連動し2024年完成予定です。これが最後の大型再開発と言われています。環境問題はさまざまな自治体が取り組みをしていますね。例えば世田谷区の『世田谷みどり33』。2032年までに区の面積の33%を緑にするという運動です。2020年に着工する新しい区庁舎も、総面積の33%に緑を植えるそうです。そういった意識は広がって、地上も屋上も緑化が進むと思います。一方、危惧すべきは高齢化と人口減少。2030年あたりから東京でも人口減少が始まります。特に郊外のニュータウンはゴーストタウンになりやすい。それを防ぐには、住民組織がしっかりすること。防災システムや環境づくりをしっかりやっていくことで10年後の住宅の価値は変わります。それは都心のマンションにも言えること。大きな変化が可視化される2027年のために、今から準備することが大切です」

  • PROFILE
    藤村龍至さん/建築家。東京藝術大学美術学部建築科准教授。RFA主宰。建築設計のほか、公共施設の老朽化や住民参加型のシティマネジメント、日本の将来像の提言など、社会に開かれたプロジェクトを展開。著書に『批判的工学主義の建築』『1995年以後』など。岡崎市や名古屋市など、各地のアーバンデザインも手がける。

Photo: Getty Images, Aflo Text: Kyoko Sekine(p.16) NAOKO AONO (p.19,20) MIDORI YAMAGATA (p.21) Illustration: YUTAKA NAKANE

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