Art
最新アートで人間関係が変化? 美術が担う新たな役割
テクノロジー・アートが人と人との関わり方を変えていく。例えば藤井直敬+GRINDER-MAN+evala の《Neighbor》は2人の体験者がヘッドマウントディスプレイをつけ、2人のダンサーのパフォーマンスに参加する。ディスプレイにはSubstitutional Reality という技術で過去の風景と目の前の光景を切り替えたり重ね合わせた映像が現れる。すると相手が手をとってくれているのに映像とずれていてうまく手をつなげない、ということも。こんなちぐはぐな“共同作業”から親密な意識が生まれるのか、「海外では終わると初対面なのにハグする人も出てきます」(ICC・畠中実さん)。カイル・マクドナルドの《群衆を書き尽くす》は、街角を行き交う人や道路の映像に好きな説明文をつけられる。ほかの人が書いたことに思わず笑ってしまうことも。視覚や聴覚、身体に働きかけ、観客が深く関わるアートが人への想いを変えていく。
Photo: Getty Images, Aflo Text: Kyoko Sekine(p.16) NAOKO AONO (p.19,20) MIDORI YAMAGATA (p.21) Illustration: YUTAKA NAKANE
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『エル・ジャポン』2月号では本特集を大規模ページでお届け!
今月号は時代の変化を予感させる、流行キーワードを先読み!2017年の締めくくりに贈る、恒例のWhat's New? 今回は2018年のトレンド予測に加え、来るべき2020年へ向けての注目トピックまで大特集。そして、2017年に読み逃した話題作から、今の時代だから読みたい本、そしてノーベル文学賞作家の作品まで、エル読者におすすめの本を厳選。作家、翻訳家、俳優、女優など気になるあの人たちの愛読書も大公開。また、今号で400号を迎えたエル・ジャポンを記念して、1989年の創刊から現在に至るまでエル・ジャポンが発信してきた企画のハイライトを総まとめ。これがあればエルの歴史は一目瞭然!