2020年に起こる20のこと
2018/01/19(金)
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藤井直敬+GRINDER-MAN+evala《Neighbor》。2017年11月、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]での上演風景。Photo: RYUICHI MARUO Courtesy of ICC (Neighbor)

Art

最新アートで人間関係が変化? 美術が担う新たな役割

テクノロジー・アートが人と人との関わり方を変えていく。例えば藤井直敬+GRINDER-MAN+evala の《Neighbor》は2人の体験者がヘッドマウントディスプレイをつけ、2人のダンサーのパフォーマンスに参加する。ディスプレイにはSubstitutional Reality という技術で過去の風景と目の前の光景を切り替えたり重ね合わせた映像が現れる。すると相手が手をとってくれているのに映像とずれていてうまく手をつなげない、ということも。こんなちぐはぐな“共同作業”から親密な意識が生まれるのか、「海外では終わると初対面なのにハグする人も出てきます」(ICC・畠中実さん)。カイル・マクドナルドの《群衆を書き尽くす》は、街角を行き交う人や道路の映像に好きな説明文をつけられる。ほかの人が書いたことに思わず笑ってしまうことも。視覚や聴覚、身体に働きかけ、観客が深く関わるアートが人への想いを変えていく。

カイル・マクドナルド《群衆を書き尽くす》(2015年)。街角を映し出す映像に観客が説明文をつけられる。ICCで2018年3月11日までの「オープン・スペース2017 未来の再創造」で展示中。

Photo: Getty Images

Photo: Getty Images, Aflo Text: Kyoko Sekine(p.16) NAOKO AONO (p.19,20) MIDORI YAMAGATA (p.21) Illustration: YUTAKA NAKANE

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