2020年に起こる20のこと
2018/01/19(金)
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高層ビルに造られるアーバンコアで建物間の移動がスムーズになった渋谷の街は、今より快適になるはず。 Illustration: YUTAKA NAKANE 

工事が続く渋谷駅再開発 景観は、交通はどうなる!?

大規模な再開発が進む渋谷、未来の交通事情など、2020年を機に東京がどう変化するか、建築家の藤村龍至さんに伺った。
 
渋谷駅周辺は今、100年に1度といわれる大規模な再開発工事の真っ最中。2020年に銀座線のホームは一本化され、JR埼京線は山手線のホームと並ぶ。再開発の完成は2027年。これから5棟の超高層ビルが建ち道路も整備されると、今の混雑は解消される? 「新しくできる超高層ビルにはアーバンコアを造るというルールがあります。渋谷ヒカリエのようにビルの中心に吹き抜けがあって、エスカレーターなどで人を縦に運び多層的に横の移動をさせるネットワークです。完成したらとても便利な街になると思いますよ」と建築家の藤村さん。NYで近年流行っているようなルーフトップガーデンにも力を入れているそうで、高層ビルの屋上は緑があふれて人が集まる場所になりそうだ。「高層ビルは街とのつながりが大事。近くにいいオープンスペースがあると高層ビルが生きるんです。そういう意味でも、これから新しくなる宮下公園の存在が渋谷の鍵となるかもしれませんね」

銀座線渋谷駅は、将来的には東急百貨店3階から130m表参道寄りの、明治通りの上に移設されるそう。

  • PROFILE
    藤村龍至さん/建築家。東京藝術大学美術学部建築科准教授。RFA主宰。建築設計のほか、公共施設の老朽化や住民参加型のシティマネジメント、日本の将来像の提言など、社会に開かれたプロジェクトを展開。著書に『批判的工学主義の建築』『1995年以後』など。岡崎市や名古屋市など、各地のアーバンデザインも手がける。

Photo: Getty Images, Aflo Text: Kyoko Sekine(p.16) NAOKO AONO (p.19,20) MIDORI YAMAGATA (p.21) Illustration: YUTAKA NAKANE

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