エリザベス・モス、ケネディ家の隠された娘ローズマリーを演じる
ジョン・F・ケネディの妹ローズマリー・ケネディの人生を描く伝記映画『A Letter From Rosemary Kennedy(原題)』。ローズマリー役にエリザベス・モスが抜擢された。
ローズマリー・ケネディはジョン・F・ケネディ元大統領の妹。華やかな名家に生まれたけれど、誕生のときの医療ミスが原因で知能の発達に障害があった彼女は、隠されて育てられてきた。公の場所に出ることもほとんどないまま大人になったローズマリー。有名政治家だった父ジョセフ・P・ケネディは政治家一家としての体面に傷がつくことを恐れ、ローズマリーに脳の一部を破壊するロボトミー手術を受けさせる。手術は失敗、ローズマリーの体には麻痺が残り精神状態も子どもに戻ってしまったという。
映画はローズマリーが家族に宛てた手紙を元に、彼女が家族の愛や絆を求めていたこと、彼女の存在が後世にどのような変化をもたらしたかを描いたものになるそう。
当初はローズマリー役をエマ・ストーンが演じると報じられていたけれど降板、エリザベス・モスが抜擢された。また監督は『めぐり逢わせのお弁当』やシャーロット・ランプリング主演の『ベロニカとの記憶』で知られるリテーシュ・バトラ。バトラ監督は「ケネディ家に関する映画は一家に起きた嵐のような出来事を扱ってきた。でもこの作品は、私たちみんなの中にある嵐を描いていたものになる」とコメントしている。単なる伝記映画を超えるものになりそう!
エリザベスはドラマ「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」でも現代に通じるテーマを演じ、大絶賛されたばかり。ローズマリー役を通してどんなメッセージを伝えてくれるのか、早くも楽しみ!
text: Yoko Nagasaka