アヴィーチー、ドキュメンタリー作品で苦悩を語っていた
4月20日(金)に急逝したアヴィーチー。2017年10月にNetflixで期間限定で公開されたドキュメンタリー作品「Avicii: True Stories(原題)」が改めて注目を集めている。
このドキュメンタリーは2012年から2016年にかけて彼に密着して制作されたもの。アヴィーチーは作品の中で長年の友人で映画監督のレヴァン・ツィクリシュヴィリに体調に対する不安を語っている。2011年に膵炎を患い、2014年には盲腸と胆嚢を摘出するなど病に苦しんでいたアヴィーチー。2016年には健康状態を理由にツアーからの引退を発表していた。
作品の中でアヴィーチーは「一緒に仕事をする人や僕のことを知っている人には、隠さずに打ち明けているんだ。僕が不安を抱え、頑張っていることをみんな知っている。だから周りからもっとライブをやるように圧力をかけられるとは思っていなかったんだ」と語っている。「みんな僕の体調が悪いのを見てきた。でも僕がライブをやめたいと言ったときにはみんなが反対した。『もうプレイはできない。僕は死んでしまう』ってみんなに言ったんだ。何度も何度もね。だから僕はもっとライブをやるべきだなんて意見は聞きたくない」。
EDM人気を築き、牽引してきたアヴィーチー。その人気ゆえ、スタッフの期待ゆえに苦しんでいたことが彼の言葉から伝わってくる。改めて安らかな眠りを祈りたい。
courtesy of Avicii via YouTube
text: Yoko Nagasaka