手をかけずに誰に対しても好印象を生むメイク
肌の陰影を引き出すミニマムな色使いで骨格を修正し、顔のパーツのバランスを整える。これまでも、「新メディカル・ビューティ」講座で紹介してきた永島吏枝子さんのニュートラルメイク。そのメソッドは、オリヴィア・パレルモが醸し出すような、年齢や性別を超えて誰にでも好感をもたれる“印象美”を生み出し、ワーキングシーンにおいてとりわけ真価を発揮してくれる。
「オンタイムの顔は、名刺のようなもの。キャリアやポジションとその人の印象がマッチしていないと、何らかの違和感を覚えるのが人の心理です。とはいえ、自分ではよかれと思って日々しているメイクが“素敵”や“きれい”という印象に繋がらず、損してしまっていることも多々。そういう意味でワーキングガールに求められるのは、基本、すっと受け入れてもらえる“ニュートラルな顔”なんです。円滑なコミュニケーションが重要なお仕事シーンでは、ニュートラルメイクがそれをサポートしてくれます」と永島さん。それは、ビューティキュレーターとして、さまざまな分野のキャリアガールたちに接してきた体験からあふれる言葉だ。
顔の造作のいかんに関わらず、その人の個性を活かしながら第一印象をより良く導くのが永島流ニュートラルメイクの狙い。しかも、人と対話することや仕事へのモチベーションを高めるといったマインド面の変化も感じられるという。
text:Motoko Nomura
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永島吏枝子/ビューティキュレーター (株)KnowWho 代表取締役
1996年単身で渡米。LAにて美容スキルを学び、数多くのクライアントに対するメイクの現場から、「自己プロデュース」のロジックを構築。日本女性へ、そのメソッドを伝えるべく帰国後、「美容専門家の改革」を念頭に、ビューティアカデミーのディレクターに就任。美容家や美容師の指導をはじめ、企業でのメイクセミナーなども担当し、一般女性を含めた生徒数は国内・国外に1万5000人を超える。http://www.know-who.jp/