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photo : Imaxtree

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「人と会いたくない」脳の状態とは

「とにかく人に会うのが面倒で、体もだるくて辛い」(40代 匿名E)
「信頼していた人に裏切られて、もう誰にも会いたくない」(30代 匿名I)
    
■免疫系統が低下すると、人と会うことがストレスに
人と会うのがおっくうとだという感情は、免疫系統の低下から起こります。物理的に、人と会う=人と接するということは、そのたびにお互いの菌を交換する、ということです。この場合の菌とはもともとその人がもっている体内の物質や資質のようなものです。自分の免疫が低下すると、常に自分より強い物質が入ってくることになり、対抗できません。つまり人と物質交換をすることが、ハイリスクになってしまうのです。
  
このように、自分が弱っていると他人と接するのが怖くなり、人と会うこと自体にストレスが生じます。免疫力の低下はさまざまな理由から起こりますが、そのほとんどは自分のもっている生体リズムに調和していない生活によるもの。起床時間が遅い、日に当たらない生活をしている、体温が低い、といったことが日常化すると、脳が体に正しく命令できなくなります。
  
食事も含めて、生活を整えれば必ず回復します。そのために生活のなかにルールを作るのもいいですね。人と会うことにおっくうさを感じない人は、朝日だけは毎日見ようとか、夕方は寝ないようにしようといった自分なりのコンディションを作る術をもっています。脳が作っているリズムと協調できていれば、人と会っても準備は万端。人に会うために肩ひじ張って準備するのではなく、まずは生活を整える。ここから始めてみませんか。

  • 菅原洋平先生
    Yohei Sugawara/作業療法士、心理カウンセラー、睡眠改善インストラクター。ユークロニア代表。脳の働きとヒトの行為がもっとも反映されるのは精神科医療だと考え、精神科作業療法に従事。睡眠を改善し、脳とからだの力を発揮させる「スリープメソッド」を開発。誰でも簡単に実施でき、薬物療法だけに頼らずに睡眠を改善するサービスを提供する。著書『あなたの人生を変える、睡眠の法則』(自由国民社)。エル・オンライン ビューティチャンネル連載「新メディカル・ビューティ講座」も好評。
    ユークロニア http://activesleep.net/active-sleep/
    公式ブログ http://ameblo.jp/activesleep/

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